徒然なる徒然

出版社員が語る読書その他カルチャー

読書に最適な椅子おすすめ10選!これで長時間読書できる!!

読書をするときの悩みの種といえば、椅子問題ですよね。

つらい姿勢で読むと疲れてくるし長時間読書をするととても体が痛くなります。

 

今回はそんなあなたに、おすすめの椅子10選を選んでみました!

これを見て長時間読書にお役立ていただければ幸いです。

 

 

 

読書をするときの好ましい姿勢とは

・背筋を伸ばす

・首を曲げすぎない

・肩を張る

・寝ながら読書をしない

・リラックスして読書する

 

読書におすすめの椅子10選

Select1 パーソナルチェア(アーム&フットレストタイプ)

 まず読書をする椅子選びで大事になってくるのは、アームレスト(ひじ掛け)の有無です。肘をひじ掛けに立てて読書をすることで、長時間同じ姿勢で読んでいても苦になりにです。ひじ掛けがない椅子の場合は腕が疲れて集中できなくなってしまいます。

 

Select2 パーソナルチェア(高座:アームレストタイプ)

 こちらのタイプはアームレストがあり、座面が高いタイプなので、首や肩回りも疲れずに快適に読書することができます。また、フレーム部分も木製なので全体的に柔らかいい素材感を味わうことができそうですね。

 

 

Select3 ロッキングチェア

 こんな読書をしてみたい!と思って選んでみました。
ロッキングチェアという、椅子の足の部分が曲線になっていて、ゆらゆら~としながら読書を行うことができます。椅子自体もオシャレなデザインなので、この椅子をリビングなどに置くことでゆとりある生活空間を演出できそうですね。

 

 

Select4 アウトドアチェア

 そもそも椅子を置くスペースが惜しい。という方には、折り畳み式で持ち運びにも便利なアウトドア用の椅子がおすすめです。

室内の読書にも使えて、子供のスポーツ観戦の時やバーベキューの時にも使えますね。

枕もついているので、首も疲れにく、アームレストもあるので快適に読書ができます。

 

 

Select5 パーソナルチェア (革張りタイプ)

主にリビングでの読書をするという方は、ソファータイプのパーソナルチェアがお奨めです。二人掛け以上のソファーだとゆとりはあるものの、アームレストが片方しか使えないパターンが多く不便に感じている人も多いと思います。

この一人用ソファーだと体も疲れにくく、どっしりと座れて読書や映画鑑賞の際に集中して取り掛かれそうですね。

 

 

Select6 ゲーミングチェア(座椅子)

 

こちらの椅子はゲームなどをするときに、座面を体の正面に向けて、背もたれを少し折ることで肘置きになるという椅子です。座椅子のためコンパクトでそこまで場所も取らないですし、ひとりで気軽に使いたいという方にお勧めの椅子です。

 

 

Select7 リクライニングチェア(オットマン一体型)

こちらのリクライニングチェアは、オットマンもついていて、省スペースでリクライニングすることで寝る態勢でも使用できるという椅子です。

読書をしながら眠くなってきたときなど使えそうですね。一人暮らしのただ少し場所をとるので、スペースにゆとりのある家が向いているでしょう。

Select8 人をだめにするソファー

 こちらは小さなビーズを集めてクッションにしたもので、人が座るとその人を包み込んでしまうというソファーです。あまりの心地よさから一生座っていたいと願望すら生まれてしまうため「人をダメにするソファー」といわれています(笑)

 

 

Select9 回転式座椅子 

 昔おじいちゃん、おばあちゃんの家に行ったら結構置いてあったと思います。

こちらはラタンという頑丈な植物を素材にフレームを作っているため、素材の柔らかさを感じながら読書をすことができます。

和の雰囲気を生活空間に演出したいという方にお勧めです。

ちなみに、回転椅子なので、周辺にモノを置いている方などは便利に使えそうですね。

 

 

 

Select10 骨盤サポート

椅子自体はあるけど姿勢を治したいという方もいると思うので、こちらは骨盤をしっかり支えて姿勢矯正に役立つ骨盤サポートクッションです。

体にフィットして姿勢を維持しながら、もともと持っていた椅子で読書をできるのであまり場所を取りたくない方や、費用をかけたくない方には特におすすめです。

 

 

 

椅子以外の選択肢

 

ハンモック

読書をするうえで、どうせならおしゃれに読書を楽しみたい!という方は多いと思います。僕もハンモックっていいなと思っていましたが、そもそもかける場所がないと思っていました。

しかしこちらは独立してハンモックを置けるので、場所を取らずに気軽に自宅でハンモックでの読書を楽しむことができます。

非日常感を味わいたいという方はぜひ見てみてください↓↓
 

 

 

以上、どんな椅子にしようかな~と思って迷ったものまとめでした。

みなさんぜひ快適な読書生活をお楽しみください!!

【あらすじ・書評】町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』 誰しもひとりぼっちではない

 

2021年本屋大賞を獲得した、『52ヘルツのクジラたち』が今現在40万部を突破しているそうです。

もともと書店界隈では発売当初からかなり期待をされていて、選ばれて良かったという感じですね。

 

そんな『52ヘルツのクジラたち』について書評を簡単に書いていこうと思います。

 

52ヘルツのクジラたち

52ヘルツのクジラたち

 

 

 

『52ヘルツのクジラたち』あらすじ

 

主人公の貴瑚は毒親に育てられ、厄介者扱いされ、自分の人生を搾取されてきた。

「ムシ」と呼ばれる少年は母親からDVを受けて育っていた。

貴瑚を救い出した安吾さんはトランスジェンダーで自分自身に悩みを抱えて生きていた。

誰にも届かなかった助けを求める声が、それぞれの出会いで自分の声を聴いてくれる人に出会う。

海辺で見たクジラも仲間に出合えたのだろうか?

 

52ヘルツのクジラとは、1980年頃に観測された一匹だけ異なる周波数で鳴くクジラの個体ことを言います。クジラは種類にもよりますが、大体10~40ヘルツくらいで鳴くそうです。しかし、このクジラは52ヘルツで鳴くため、周りのクジラと会話をすることができません。そのため「世界でもっとも孤独な鯨」といわれています。

 

『52ヘルツのクジラたち』書評

 

この『52ヘルツのクジラたち』では、登場人物たちがDVやジェンダー問題などで悩んでいます。現実社会でも同じように悩んでいる人もいると思いますし、そこまでいかずとも今の大学生は一人暮らしだとリモート授業で一日誰とも話さないなんてこともざらだと思います。

自由主義が広がる現在の社会において、昔のように近所の人とのコミュニケーションがなくなってきている分、助けを求める声も上げずらくなっている現状があります。

芸能界でも誹謗中傷で自ら命を絶ったりというので結構続いたりしましたが、自ら命を絶つ前に、何でもいいので声を発してほしいなと思いました。

物語では周りのクジラには聞こえない52ヘルツのクジラの声も貴瑚と愛(ムシと呼ばれていた少年)には聞こえた気がするとなっていたので、現実社会でもきっと声を拾ってくれる人がいると願いたいものです。

 

ちなみに、前年の『流浪の月』も同じくマイノリティや共感、救いなどをテーマ?に書いていて、作風としては『52ヘルツのクジラたち』と通ずるところがあります。

出版の最近の文芸界として潮流の先駆け的存在ともいえる作品です。

 

ぜひこちらも読んでみてくだされ!!

 

流浪の月

流浪の月

  • 作者:凪良 ゆう
  • 発売日: 2019/08/29
  • メディア: Kindle版
 

 

 

【要約・書評】『世界は贈与でできている』を読んでこれからの社会の在り方を考える

最近、ニューノーマルな社会や、コロナ後の社会ということが議論されていますね。

僕も結構そんな本を読んだりするわけですが、『人新生の「資本論」』は脱成長やコモン体制による新たな社会制度を提唱したり、『「利他」とは何か』では他社とのかかわり方について様々な論者が語ったりと他者との関りが主なテーマになってきています。

 

そして、今回ご紹介する

『世界は贈与でできているー資本主義の「すきま」を埋める倫理学』

でも「贈与」をテーマに他者との関りについて書いてあります。

 

 

 

 

『世界は贈与でできている』要約

贈与の定義

この本での贈与の定義は「お金で買うことのできないものおよびその移動」としてあります。これを頭の片隅に置いて読み進めてください。

 

人間はなぜ、プレゼントを贈るのか

クリスマス、バレンタイン、ホワイトデー、誕生日、父の日、母の日、結婚記念日…

パッと上げきることができないくらい様々なタイミングでプレゼントを送っています。

なぜ私たちはこんなにもプレゼントが好きなんでしょう?

A.プレゼントをすることによって、モノが「ものでなくなる」からです。

プレゼントで貰ったものを自分で買ってしまえばただの買い物ですが、プレゼントとして受け取ることによって、同じ商品であっても同じ商品でなくなる唯一性が生まれるのです。

 

生まれた時点で贈与の連鎖は始まっている

我が子には厳しかった母親だが、孫には何でも言うことを聞いて甘やかしてしまう。

そんな事例はよく聞く話ですよね?しかしなぜそうなってしまうのでしょうか?

親に育てられ、時には厳しく、無償の愛をもって育てられる。
誰しもが気づかぬうちに贈与を受け取っているのです。

もちろん両親ではなく他の大人に育てられた人も同じように誰かしらから無償の愛という贈与を受け取って大人になっています

そして、その贈与が完結したと確認できるのは、贈与を受け取った対象の人が、新しい対象者(孫)に贈与を開始することによって贈与を完結できるのです。

そのため、人は生まれながらにして贈与に巻き込まれていると言えるでしょう。

 

贈与と社会福祉の関係性

give&takeで成り立っている社会では、giveするものがなくなってしまっては新しくtakeすることができません。

そういうときこそ人に頼ることが必要になります。贈与を受け取ることです。

人はだれしも交換するものがなくなった時、助け(贈与)を求めます。

しかし、周りとのつながりがなく孤立して生きてきた人は贈与を頼る人がいません。

give&takeだけの社会では助けてと誰かを頼ることができなくなってしまいます。

 

贈与は人知れず行うべし

贈与は見返りを求めないからこそ贈与として成立します。

見返りを求めてしまうと、偽善や交換となってしまいます。

そして、最悪の場合「私は~してあげたのに」と贈与の見返りを求めすぎた場合、贈与ではなく強制された贈与の呪いになるです。

そのため、贈与は気づかれないように行い、後になって「あれは贈与だったのか」と気づいてもらうことが大切です。

 

逸脱的思考によって可視化できる贈与

贈与に気付くためにはどうすれば良いか。

ただ日常をボーっと過ごしていると気づきづらいかもしれません。

日常の中の小さな変化や、そもそもの常識を疑うことで贈与に気付くことができます。

たとえば、朝通勤途中で空き缶が落ちていて、夕方にはなくなっていたなんて経験ありますよね?(あれ、僕だけですか??)

あれも人知れず誰かが回収してくれていて、また自分の周りで起きた時に気付いた人は恐らくいつか自分自身もそうしようと思ってくれるはずです。

日常の小さな変化にも目を配りましょう!

 

書評

令和の子供たちの教科書にはSDGsのことが記載されている比率が以前に比べあがっています。以前はより豊かになる生活=お金を多く稼ぐという感じでしたよね?

しかし、現在は一人の利益を追求するより、エコで持続可能な社会を作っていこうという風になっています。

人との関りというところで、今回の本は「贈与」をテーマにしています。

個人主義で自分さえよければ良い。よりコスパを求める。

そんな社会は終わりに近づき、よりみんなで人知れず贈与合戦を行うという新たな社会が近づいているのかもしれないと思いました。

 

こちらの本もこれからの社会を考えるうえでおすすめの本です。

気になる方はぜひ読んでみてください!僕からの情報という贈与(交換か!)です。

 

 

『人新生の「資本論」

 

人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。

 

 

『「利他」とは何か』 

 

【コロナ時代。他者と共に生きる術とは?】
コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっている。そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。
 しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。

 

 

【感想・あらすじ】マンガ大賞2021第2位『チ。ー地球の運動についてー』を読んで

今回はとんでもないマンガを紹介したいと思います。

タイトルは、『チ。ー地球の運動についてー』です。

 

この作品も例によってマンガ大賞2021第2位に選出されたコミックです。

タイトルがもう秀逸ですよね。と芸能人の方がおっしゃっていました。

 

 

 

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1巻あらすじ

舞台は天動説がまだ信じられていた、中世ヨーロッパ。

天才少年ラファウは学校の授業など余裕すぎると思っていた。大学へ進学できる人はごくわずか。当然大学ではその当時定石の神学を専攻しようと思っていた。

そんなある日、異端者と呼ばれ、刑を受けて保釈された人間が家に舞い込んできた。
その異端者は、当時神を否定するに値する地動説を信じている天文学者だった。

そして、訳あって、その異端者の手伝いをすることになってしまう。

地動説を信じていることがバレたら一緒に罰せられることになる。
初犯は改心さえすれば保釈されるが、2回目以降は公開死刑になる。

そんな危険を冒しながら徐々に天文にハマっていき、ラファウの部屋から資料が見つかってしまう。それを異端者が自分の資料だと庇い、2度目の逮捕で死刑に罰せられた。

ラファウは異端者の研究を引継ぎ、天文へとのめりこんでいく。

そして、研究半ばでラファウも逮捕されてしまう。
地動説を自らの口で否定すれば釈放となるが、ラファウは否定せず、自ら毒を飲んでしまう。地動説の研究はまた次の人間へと託されたのだった。

 

 

感想

地動説について別に知識があるわけでもなく読んでみた。
今となっては地球が太陽の周りを公転・自転していることは当たり前の知識としてあるが、中世ヨーロッパの当時は太陽や惑星が地球の周りをまわっていると考えられていた。

その当時は当たり前だと思っていた考えを根本から否定してしまう地動説を信じるということの困難さを思い知らされた作品だ。

実際に自分がこれが正解ではないかと考えていても、確信がなければ命を張ってまで徹底的に研究を行えるだろうか。

今の時代は学問や宗教的な自由も認められていて、快適に過ごせる世の中でありがたいと思う。当時だとこんなブログも書いていられないだろう(苦笑)

まとめると、なんと言っても著者の熱量の高さがやはり一番良い作品だと評価されているところだと思う。冒頭のほうで火炙りのシーンを書く度胸や、各キャラクターの熱量もとても伝わる描写が素晴らしい。

天文学に興味がある人は勿論だが、面白いコミックが読みたい人はぜひ読んでほしい。

 

 

アマゾンの奥地で生活する「ヤノマミ」を追ったドキュメントがスゴすぎる

「ヤノマミ」って初めて聞いたよ~って人もいるかと思いますが、ブラジルとベネズエラに広がるアマゾンで生活している先住民のことです。

僕の好きな本で、「ヤノマミ」という本があって、これはNHKスペシャルで取材したことを基にした本だということが分かり、さっそく動画のほうも見てみましたよという話です。

 

で、実際にどう凄いのかというのを書いていこうではないかと思います。

(ブログ始めたばかりで過去の記事と文体が統一されていないのは気にしないでください。)

 

 

 

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ヤノマミとは

ヤノマミ族は南米アマゾンの熱帯雨林で生活している先住民族です。

衣服は基本的には着ておらず、女性は腰巻をしている程度で、たまに男性がズボンをはいていたりします。家はシャボノという木と藁のようなもので立てて生活しているそうです。

そんな、ヤノマミ族に約10年取材のアプローチを続け、2007年~2008年の間で要約取材ができたそうです。

 

ヤノマミとナプ

「ヤノマミ」とはヤノマミ語で「人間」という意味だそうです。取材している側からすると、いや、俺も人間だよという気分になりそうですね。いやもしかすると、偏屈な人間だとこちらが人間だとなるかもしれませんね。

いずれにせよ、ヤノマミ族の世界ではヤノマミこそが人間で、ヤノマミ以外は「ナプ」といいます。全く異なる世界で住んでいる人間同士なので、言葉も違えば生活様式も全く違います。現在はややブラジル政府から派遣されてくる人間と多少の交流はあるそうですが。

 

シャーマン

ヤノマミの中には男性でシャーマンという立場というか役を担っている人が何人かいます。精霊との交信・祈りによって豊作を祈ったり、病を治したりすることができます。

この精霊とのつながりが過去に死んでいったヤノマミたちとのつながりでもあるのです。ヤノマミの死生観は次のような感じなので、死後もつながりを維持しているため、それをシャーマンが呼び起こすということですね。

死ねば精霊になり、天で生きる。だが、精霊にも寿命がある。男は最後に蟻や蝿となって地上に戻る。女は最後にノミやダニになって地上に戻る。地上で生き、天で精霊として生き、最後に虫となって消える。
(『ヤノマミ』本文より)

 

ヤノマミの狩り

ヤノマミは基本的に弓矢や槍を使って動物たちと格闘しています。男は狩りができるようになって一人前ということで、鳥や猿、獏など様々な動物を狩ります。女は主に川で魚を捕まえたり、男が買ってきた動物を捌いたりしてサポートします。

 

 

ヤノマミの恋愛

ヤノマミ族は数十~数百の規模の集団生活をしているのが何組かあり、年に1度ほど祭りが行われます。その際に男女が食事の場やイベント事で交流が生まれ、夜になるとアマゾンの明かりも全くないようなところで情事に及ぶそうです。日本の恋愛とあまり違いはありませんが、違いはというと、隣に毒蛇がいて死の危険があるかということですかね。

 

ヤノマミの出産

「ヤノマミ」を映像や本で見たことがある人はわかるかもしれませんが、ヤノマミのドキュメントにおいて、ここが一番重要なシーンといっても過言ではありません。

産気づいたら、女性がひとりで森の中へと消えていきます。そこで出産を行います。
出産した後、しばらくわが子を抱きかかえることはしません。ヤノマミ族では出産した直後の赤ちゃんはまだヤノマミ=人間とは認めていないのです。

では誰が認めるかというと、出産した母親が自分で認めることになります。本当にヤノマミとして育てていけるのかと自分一人で悩み、決定を下します。

ヤノマミとして認めた際は抱きかかえ、シャボノへ連れ帰ります。しかし、認めなかった場合はそのまま、白アリの巣へと入れ、白アリに食べさせた後に火をつけます。

日本では考えられないですが、ヤノマミ族というのは先に書いた通り、独自の死生観を持っているため、このようなことが行われているのです。

 

文明化が押し寄せる

現在のヤノマミはというと、取材当時からブラジル政府の使者と接触があり、HIVが流行していた頃はコンドームを送られたり、ナイフや下着といったものを少しずつ受けとるようになりました。徐々にですが、文明社会との交流が広がっていき、本来のヤノマミの生活に変化が起こっています。どちらが良いかはわかりませんが、現在のヤノマミ族の生活の記録としては素晴らしいドキュメンタリーだなと思います。

 

 

取材の過酷さ

ヤノマミ族の生活様式についてひたすら書いていきましたが、このドキュメントの凄いところは、約10年にわたって粘り強く交渉してようやく形にできただけあり、テレビでは初の長期密着番組ということです。そもそもヤノマミとナプというくらい隔絶された環境で生きてきて、言語もわからず、下手したら死んでもおかしくないという状況で取材すること自体が凄いなと思います。

そして、もしかしたらあと数年でヤノマミという生活様式がなくなるかもしれないという状況で取材をできたというのはとても貴重な情報だなと思います。

 

国分拓の関連本・視聴方法

視聴方法

動画配信では、U-NEXTで視聴可能です!

 ちなみに、NHKスペシャルの作品で「大アマゾン 最後の秘境」という全4弾の作品(同じく国分拓さんがディレクター)もあるので興味がある人はぜひ登録1ヶ月無料期間中に登録することをお勧めします。

無料期間終了後は、2,189円(税込)となりますが、1,200円分のポイントが毎月ついてくるので、コミックを月2冊くらい買う人であればNETFLIXとかとあまり変わらないくらいの金額で見れますよ。

U-NEXT「ヤノマミ」の動画を見る|31日間無料体験

 

 『ノモレ』

ペルー・アマゾンの村長ロメウは、文明社会と未接触の先住民イゾラドが突如現れたと知らされる。ロメウの曾祖父が言い残した、百年前に生き別れになった仲間の話。ロメウは、イゾラドが、その子孫ではないかと思い始めるが――。
NHKスペシャル「最後のイゾラド」から生まれた奇跡のノンフィクション!

 

『ガリンペイロ』

アマゾン最深部にある非合法の金鉱山は、その「掟」に従うならば、どんな人間でも受け入れる。《黄金の悪魔》が所有する闇の金鉱山でひたすら一攫千金を夢見、泥に塗れて黄金を探す男たちの虚栄と噓、そして砂粒のような真実。

 

【要約・感想】千葉雅也『勉強の哲学』来るべきバカのために|勉強とはノリが悪いこと

千葉雅也さんの『勉強の哲学』を読んで、要約・感想を書きたいと思います。

ここで指す勉強というのは、国語や算数など学校で習うような勉強のことでもありますが、一番は人間として問いを重ねていくことについてです。

それは結果的に学校で習うようなことにもつながりはします。

 

ざっくり印象に残ったところを切り取って書いていこうと思います。

 ※本の要約は実際に出てくる例えではないものも入っていますが、意味としては基本的にあっているかと思います。まぁ、それぞれの解釈があるのが哲学ですが。

 

 

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要約

1.勉強とは自己破壊である

勉強をなぜするのかというと、深い意味では、新しい知識を手に入れて自分自身が自由になるという目的があると思います。これまで快適に過ごしていた自分の環境から、勉強をすることによって、新しい世界が見えてくる。例えとしては、高校から大学へ進学したときに、「おや?これまでの高校のノリと違うな」というのを感じたことがある人は多いと思います。これも、自分が快適に過ごしていた高校時代から、新しい境地に入ることで違和感を覚えている状態です。しかし、環境に適応しようとして同じような趣味を勉強したりして、いつしか快適に過ごせる状態になるとおもいます。この本ではまさしく、そのような状態をすべての勉強に当てはめているというわけです。

これまでの自分に対し問いを重ねていくことで自己破壊を行い、そして問いを昇華させ再構築することで自分自身をアップデートしていくことを繰り返すのが勉強という風に位置付けています。

 

2.自分とは他者によって構築されたものである

1で書いたように、自己破壊をすることは容易でありません。なぜなら、自分自身は他社によって構築されている人間だからです。

「いや、自分は自分自身の考えで生きている」

と思いがちですが、生まれた時から他者の干渉によって構築されているのです。自分自

身が使用している言語も、「うんち」(作中には別の例えですが)という言葉は母親がうんちといっているのを聞いて覚えたのではないでしょうか。

そのように、自分自身は100%自分一人によって構築されているとは言えません。

他にも、地元や会社など様々な要素が自分自身を取り囲んでいるため、なかなか自己破壊に踏み切れないのです。

しかし、他の環境への引っ越しをする過程で2つの環境の狭間で浮いた存在、異質な存在になることこそが勉強の課程ということになります。

 

 

3.勉強によって自由になるとは、キモい人になることである

作中では基本的に言語を用いて、言葉遊びをすることで真理を深めていこうというのがミソです。これまでの環境で通用していた言語、「リンゴ」といえば果物のリンゴを指していたところに、リンゴ=ニュートンなんて話をしだしたら、ちょっとキモいなとなって、更にリンゴ=リンゴンゴンなんて新しい名前を付けだしたらかなりキモい人になること間違いなしです。そんな風に、これまでの言語をそれまでの意味すらを疑うようになれば自己破壊を行うことができるのです。

そして、新しい価値観を再構築していくことができるのではないでしょうか。

 

4.決断主義はダメ

しかし、3のようなケースで収まればよいですが、更に言葉の意味を追求していきすぎて、本来の勉強の目的から外れて意味そのものを追いかけるだけになってしまっては答えは永遠に見つからなくなるでしょう。

そこで、どこかでこれはこういう意味だ!という風に決断してしまってはいけません。

無根拠の状態で決断してしまってはそれより先の答えに到達することができないからです。

では一体どうすればよいかというと、一旦意味を探すことを中断し、他の比較対象と比べていくことです。リンゴ=リンゴンゴンではなく、なぜリンゴは赤いのかなどということで深めていくと、リンゴの姿がより鮮明になっていくことでしょう。

 

 

感想

この本は哲学の本なので、より哲学などを勉強する人にとってはとても当てはまる勉強法だと思いますが、実際のビジネスや学校でどのように適応していこうかと考えました。具体的には、まずこの本は常識や固定概念を疑うことについてかいてあります。

会社であれば、会議でスムーズに同意していく流れがよくあると思います。しかし、本当にそれでよいのかという意見を言う人がいない会社は今後の将来性に少し心配になります。批判する人がいるからこそ、破壊と再構築ができ、より良いサービスにつながると思っています。

本に書いてあるほどに、なんでも深く探求するべきだとは思いませんが、批判や破壊をなくして成長はないと思います。

そのような社会人として誰しもが読むべき本ではないかなと感じだた次第です。

 

関連本

『読んでいない本について堂々と語る方法』

勉強を進めていくと、どんどん真理を極めようとして目的外の方向に進んでいきがちです。読書もおなじように、本は一度読んだら最後まで読まないといけないと思いがちですが、最後まで読む必要はないぞ!!という本です。

 

『積読こそが完全な読書術である』

これも同じく、情報過多な時代で、積読(本を机の上などに積んである状態)をすることで、自分自身の領域を築くことができ、それによって自分自身が必要とする情報を見通すことができるぞ!!という本です。

 

【2021年版】ゴールデンウィークに読みたい!旅にまつわる本おすすめ紹介5選!!

 ゴールデンウイークは緊急事態宣言で国外は勿論、国内の旅行にもなかなかいけませんよね。。。

いつもだとハワイ!バリ!セブ!インド!!!と行きたいところですが、気分だけでも旅の気分を味わおうということで、旅本マニアの中の人がおすすめの旅にまつわる本というか実際に旅している本を紹介します!!

 

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・『深夜特急』(沢木耕太郎)

 

 

まずは王道の『深夜特急』です。もう今更紹介しなくても良いかなと思ったのですが、旅本を紹介するにあたってこの本を外すのはマナー違反な気がしたのでとりあえず入れています。

『カラマーゾフの兄弟』を読んだ人と読んでない人くらいの違いがあるので、旅好きを名乗るのであれば必読の本です。

内容は当時大学を卒業した沢木耕太郎氏が作家としてすでに活躍している中、現実逃避をしたくなり、香港からロンドンまで陸路(路線バス)で踏破できるかという賭けを行うことから始まります。

そんなこと無理に決まっているのですが、当時の沢木耕太郎氏は必要最低限の荷物をもって旅をスタートさせます。

現地では現地の人と同じ食べ物を食べ、時にはインドの路上で野宿をしたり、マカオのカジノでお金が尽きかけたりと波乱万丈すぎる旅を行います。

そして、最後まで読んだとき、「あぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁ!!!旅をしたい!!!」と思うこと間違いなしです。

ちなみに僕は読んですぐ香港に行って当時の沢木耕太郎さんが行ったであろう場所を聖地巡礼してきました(笑)

 

・『ヨーロッパ退屈日記』(伊丹十三)

 

 

伊丹十三氏は映画監督でデザイナーで料理人でと多彩な活躍をされていた方です。

そんな伊丹十三氏が1961年に、俳優としてヨーロッパに長期滞在したときの話をまとめた本です。主に衣食住について書かれていますが、実際当時の主にヨーロッパでの日本との違いや、なぜ素敵に感じるのかという本質を見極めるエッセイにまとまっています。

パリやロンドンには女性ものの靴下が当時は売っていなかった(女性はスカートのとか、本物のカクテルの作り方なんかを書いています。

1961年当時の日本人にして西洋での紳士の立ち振る舞いには感心させられます。

一番の魅力は、そんな視点で見るかというところと、ユーモラスで軽やかな文体が伊丹十三氏を表している素敵な本だなと芸術性を感じることができます!

ちなみにこのカバーオシャレだと思うのですが、伊丹十三氏が書いている装丁です。

 

・『イスラム飲酒紀行』(高野秀行)

 

 

これはもう、タイトルの通りですね。。。

イスラム国家は基本的にイスラム法にのっとって、禁酒をしている国がほとんどです。

そんな中で、酒を飲むなんてなんて罰当たりな!!と思いますよね?

実はイスラム国家のひとたちもお酒好きがいるのです!!!

公式には販売できないから密造酒を作ったり、酒を密輸したりして飲酒しているそうです(笑)

そんな危なすぎる世界に高野秀行氏が入り込み、現地の人とこっそり、酒を飲みまくるという破天荒な小説です!

高「ビール欲しいんだけど」

店員「いえ、ありません」

ここから酒へとつなげていく開拓力のすごさ。本当に高野秀行氏、すごすぎます。

※良い子は真似しないでください。

 

・『シャンタラム』(G・D・ロバーツ)

 

 

 文庫本でそれぞれ約500~600ページくらいで上中下巻ということで、かなり勇気を振り絞って読みました。

オーストラリアの受刑者が脱獄し、インドへ密入国し、そこでマフィアに囲まれながら生きていくというストーリー(ほぼ実話)です。

魅力ポイントはというと、まず恋愛要素(受刑者だから禁断の恋?)だし、警察にばれるんじゃないかといヒヤヒヤ感、マフィアに殺されるんじゃないかという恐怖。。。そして、ボスとの関りで哲学的な言葉がたくさん出てきます。

ちなみに、ハリウッドセレブ達も愛読しているそうで、ジョニー・デップが製作を手掛けるという話が出ていてずっと映画化されていないという、ある種注目もあります。

まず1冊目を読み始めたら、3冊一気読みしてしまいます。

できれば時間があるときに一気読みしたほうがいいので、このゴールデンウイークの時期は最適だとおもいます。

これを読んで、インドにいきてぇぇぇぇぇぇぇ!!!となりました。

アフターコロナの楽しみですね。

 

・『アジア「罰当たり」紀行』(丸山ゴンザレス)

 

 

 

 クレイジージャーニーでおなじみの丸山ゴンザレスさんがアジア圏での破天荒旅の様子を書いています。

タイの風俗でお持ち帰りをして、シャワーを浴びたら…

アジアでのガンジャ(大麻)事情…

や、アンコールワットで頭が落ちている地蔵があった。仏を侮辱する行為だけはしてはいけないというのは日本人ならばわかるはずだ。表紙を見てほしい。この後どうなったかは本文を読んでのお楽しみだ(笑)

 

・『美の世界旅行』(岡本太郎)

 

 

 「芸術は爆発だ」の岡本太郎氏が世界各国での芸術を巡る旅をする。サクラダファミリアなどの芸術評論は勿論、インドの路上アートやインカの芸術などについても書かれているのが魅力です。

岡本節はこの本でも健在で、特にインドや中南米の芸術に対して体の中から燃え上がるような芸術性を感じていることが分かります。

旅をした気分にもなれるし、芸術にも触れあえる一石二鳥な本ですね。

 

 

【2021年版】ノンフィクション好きが選ぶおすすめノンフィクション書籍10選

「事実は小説より奇なり」

 と聞いたことがある人は多々いらっしゃることでしょう。

私も読書をするようになってノンフィクションのすばらしさを知ることができました。

映画にも本当にあった話的な内容のものはありますが、本の世界にもあります。

そこで私が好きなノンフィクション10作品を選出しましたのでご紹介します!!

 

 

「深夜特急」(沢木耕太郎)

 まずノンフィクションといって外せないのはこの作品です。

このページに来る人であればもう知っているという人も多いかもしれませんね。

沢木耕太郎さんが実際に香港からロンドンまで、ほとんど路線バスで辿り着くという、普通では考えられない体験をしています。

現在ではスマホとSIMさえあればできそうな気がしますが、この本が出版されたのは1980年代です。そのためスマホどころか、インターネットすらほとんどない時代です。そんな中、沢木耕太郎さんは最低限のにもつを持って、勘と並外れたコミュニケーション力を武器に進路を切り開いていきます。

現在のバックパッカー文化を生んだ第一人者の熱いノンフィクションです!!

 

「何でも見てやろう」(小田実)

さて、こちらは更にさかのぼり、1960年代の話になります。 

フルブライト留学生(米国との交換留学)となりアメリカから始まり欧州・アジアの22か国を探訪します。各国のでの小田実さんが感じたこと、現地の人とのやり取り(英語が最初は話せないのは鉄板)、日本との違い、社会の様子、裏側など様々な視点で描かれています。

ちなみ当時の生活日は一日1ドルだそうです。現在でいうところの千円くらいの価値で生活していたそうです。今だと泊まることすらも難しいですね(笑)

 

「裸足で逃げる」(上間陽子)

 こちらは少し系統が変わり、社会派ノンフィクションです。

上間陽子さんは教育学者として東京・沖縄で未成年(家庭内や何らかの問題を抱えている人など)の調査・支援を行っている方です。

「裸足で逃げる」では沖縄の主に家庭内DVや10代で結婚した人たちの実情を描いています。作中では作者の主観などは極力入っておらず、実際の事実に即した記録として書いている分、「本当のこんなことがあるのか」という気分になります。

田舎のコミュニティがある分なかなか抜け出せない人たちなど、沖縄は勿論、他の地方の人でも同じような境遇にある人が多いのかも。

 

「80's エイティーズ ある80年代の物語」(橘玲)

 まずこちはら装丁がとてもかっこいい。鈴木誠一デザイン事務所による装丁だそう。

タイトルの通り、80年代(正確には70年後半から90年半ばくらいまで)の、橘玲が編集者になるまで、活躍していた時代などについて書かれた本です。

当時どういうものが世間的に流行っていたか(ポストモダン哲学、アントニオ猪木、宝くじ、バブル…などたくさん)というのを知ることができます。

昔はよかったというのはあまり好きではないですが、当時を生きたかったと思わせてくれる本です。私自身が20代ですが、20代だからこそ新鮮で重しいと感じることができました。もちろん、上の世代でも懐かしく思いながら読めると思います!

「謎の独立国家ソマリランド」(高野秀行)

 クレイジージャーニーにも出演していた高野秀行さんによるソマリランドを解明する本です。高野秀行さんは基本的に誰も行ったことがない、やったことがないことをすることが好きな人で、ミャンマーにアヘン栽培をしに行ってアヘン中毒になったりする大変忙しい方です。

「謎の独立国家ソマリランド」では、(ソマリランド…知らないよね?)ソマリランドという未承認国家がソマリアの中にあるらしい。そして、紛争があまりないらしい。ということで、入国の難関を突破し、カート(草)中毒、便秘、銃撃戦などを乗り越えながら実態を解明しているという破天荒ノンフィクションとなっています。

現地の人と仲良くなっていく過程もとても面白く、本を読んで実際に会いに行っちゃう人もいるらしいですヨ。

 

「空白の5マイル」(角幡唯介)

角幡唯介さんは高野秀行さんと同じく、早稲田大学探検部出身の探検家です。

高野秀行さんとはまた系統が違い、だれも行ったことがないところにアナログで行くことにこだわっている方です。

今現在はスマホの普及などで誰も行ったことがないところはほとんどないため、あえて見つけていきます。北極圏の探検を書いた「極夜行」ではノンフィクション大賞にもえらばれました。

「空白の5マイル」では、チベット奥地にあるツアンポー峡谷を踏査したことを書いた本です。何人、何組もの調査隊が踏査を試みたものの、難関な地形に阻まれ、完全に踏査を終えた人は誰ひとりとしていなかったそう。

まさに山あり谷あり、谷谷谷!!!という過酷な内容で、角幡ワールドに引き込まれます!

 

「殺人犯はそこにいる」(清水潔)

北関東連続幼児誘拐殺人事件を追ったノンフィクション作品です。

文庫Xとして一世を風靡した作品でもあり、わたしはここからノンフィクションにはまりました。

執念の取材・調査で単独事件から連続事件へとつながり、警察の腐敗・冤罪をも証明する衝撃の内容です。正直暗い気分になる話ですが、リアルだからこその感覚だと思います。目を覆うことは簡単ですが、真実に向き合うことがノンフィクションの醍醐味です。

 

「十五の夏」(佐藤優)

 知の巨人といわれる佐藤優さんによるソ連・東欧の一人旅を書いたノンフィクションです。タイトルの通り、15歳の夏休みに両親に送り出され、ソ連・東欧を一人旅します。15歳でこんな一人で海外なんて行けるのか!!とまずそこから驚きです。今では想像もできないくらい佐藤優さんイケメンですよね…

しかも、社会主義国家を見て回るというのが他の旅本とはまた異なる内容です。

現地での食事、ペンフレンドと対面など登場する人たちも素敵で厚い本ですがすらすらと読めます!

「戦地の図書館」(モリー・グプティル・マニング)

 第二次世界大戦時の図書を題材にしたノンフィクションです。

ナチスドイツのヒトラーはプロパガンダ作戦に打って出たことは有名ですが、発禁・焚書によって一億冊以上を処分したそうです。

対してアメリカは図書を武器に、兵士を勇気づけます。戦場で持ち運びできるようにペーパーバックにして兵士へ支給し、戦地で交流するたびに交換していったりと図書の必要性を感じることができる1冊です。

 

「ルポ川崎」(磯部涼)

川崎中一殺害事件を皮切りに、神奈川県川崎市のリアルを書いているノンフィクション作品です。
川崎といえば、武蔵小杉などきれいで高所得というイメージもありますが、もともとは労働者の町として栄え、また港町ということもあり多人種の町でもあるそうです。
そんな川崎でのコミュニティーやアイデンティティの問題などを書いています。
BAD HOPのメンバーへの取材もあるので、若い世代でも親しみやすい本です!!

 

【解説・考察】『九龍ジェネリックロマンス』

宝島社の『このマンガがすごい!2021』オトコ編の第3位に入選するなど今注目のマンガ、『九龍ジェネリックロマンス』の解説・考察をしていこうと思います。

ちなみに、第4巻が2021年2月19日に発売されました!

 

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1.タイトルの意味

絵が素敵でジャケ買いしたという方も多いと思いますが、実際タイトルの意味って何?という方も多いと思います。

九龍とは、香港にある九龍地区という市街地エリアがありますが、ここで出てくる九龍というのは、主に九龍城砦というものになります。

九龍城砦は、1994年に取り壊されるまで存在していた壮大なスラム街?(建物)になります。あまりの広さや無計画な拡張で迷路のようでありながら、今でも伝説の建物として語り継がれています。ちなみに、今でも香港に跡地はありますので行ってみても良いかもしれませんね。

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Ian Lambot - Ian Lambot. City of Darkness - Life in Kowloon Walled City (ISBN 1-873200-13-7). 1993., CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=56276673による

 

2.登場人物

鯨井令子・・・九龍の不動産会社OLの日本人労働者

工藤発・・・・鯨井令子の同僚(先輩でありながら後輩でもある)

李・・・・・・鯨井と工藤の上司

小黒・・・・・九龍の住人で鯨井と工藤と仲良し

蛇沼みゆき・・蛇沼製薬の社長。整形外科の医師でもある。

陽明・・・・・鯨井の何でも相談できる友人

 

4.全体のあらすじ(※ネタバレ注意)

九龍城砦で暮らす鯨井や工藤たち。何気ない香港・九龍での日常生活の様子が描かれている。そんな当時の九龍ってこんなだったのかなという懐かしさを覚えながら見ていると、実は記憶をなくしているのではないだろうか?ということに気が付き始める。

実は鯨井は記憶喪失?若しくはクローン?であることが判明する。(以降生前の鯨井は鯨井Bとする)工藤は以前の鯨井Bが死んだということは知っている様子だ。そして、鯨井Bと付き合っていたということがわかる。

しかし、記憶喪失だとしたらなぜ記憶喪失に?そして、クローンだとしたら一体だれが何の目的でクローンを作成したのだろうか?

これから明かされていく…と思う。

 

 

4.九龍にはクローンの闇が…

そもそも九龍城砦は1994年に香港当局によって解体されています。それが物語の中でも新九龍として再現都市とされているのです。

第4巻に出てきますが、この九龍は「第二九龍塞城」として一度取り壊された九龍をもう一度違法に作り上げた都市だそうです。

そもそも街自体がクローンともいえるわけですが、ここでタイトルの話に戻りますが、ジェネリックとは医薬品でも使うジェネリックのことですね。ということに気が付きました。成分は同じということでクローンということに繋がっているのですね。

ちなみに英語でジェネリックは「一般的な」という意味らしいですよ。

なので英語直訳というよりはジェネリック医薬品のような意味が正しい気がしますね。

 

5.なぜクローンを生むのか

そこで、なぜクローンを生むのかについて考えていきたいところです。

Wikipediaによると、著者さん自身が中学生のころにゲームをきっかけに九龍城砦が好きになり、今回のコミックを書いているそうです。

もう一度九龍をマンガの中で再現したいという思いがあったのかもしれませんね。

そして、コミックの中でだれがクローンを生むことで利益を得るかというと、製薬会社や整形外科の医師である蛇沼先生が怪しい気がしますね…。

まだ真相は闇の中なので今後に注目です。

 

5.『九龍ジェネリックロマンス』の魅力

ぼく個人としてはこのコミックがすごい好きです。沢木耕太郎さんの「深夜特急」が好きなのですが、時代的にちょうど九龍城が現存したころに書かれている本で、実際に香港の旅行から始まる名作なのです。そういう背景もあって、その当時の九龍城ってこんな感じだったのかな~なんて考えながら読むというのも楽しいです。

そして、眉村さん独特の絵の世界観ももちろん好きですが、登場人物も鯨井さんみたいな人が実際の世界にいたら絶対好きになるなと思いながら読んでいます(笑)

 

次回作もお楽しみに!

 

 

 ↓↓↓【U-NEXT】『九龍ジェネリックロマンス』(著者:眉村じゅん)

【感想・考察】このスケボー漫画が面白い!『Sketchy(スケッチ―)』

 

今回紹介するコミックは、『Sketchy(スケッチ―)』です。

表紙がいい感じの雰囲気だったので買っちゃいました。

シンプルな表紙ですが、かっこいいし、どんなコミックやねんとそそりますよね!

 

 

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作者:マキヒロチ

『いつかティファニーで朝食を』を@バンチで執筆している漫画家さんです。

小学館新人コミック大賞にも入選した方だそうです。

ちなみに、カポーティの『ティファニーで朝食を』に関係しているのかなと思ったらあまり関係していないようでした(笑)

 

 

内容紹介

レンタルショップで社員として働いているアラサーの憧子。

いつもの日常を過ごしている日々が続いていたが、ある日スケボー(フリースタイル)に出合う。高校生くらいの女の子がスケボーでかっこいい技を決めたところだった。

それからいつもその女の子を探すようになり、ついに自分もスケボーを始める。

スケボーを通して、つまらない日々を過ごしていた自分を変え始めるー。

 

【感想・考察①】タイトル『Sketchy』の意味

意味を調べたところ、

「スケッチの(ような)、(実質のない)うわべだけの、皮相な、不完全な」

という意味だと判明しました。

うーん、よくわからないですね。

どちらかというと、後半の「不完全な」とかの意味になるかなと思います。

スケボーを通して完全な自分に地下ずくという意味を込めてでしょうか?

巻数を積み重ねていくとわかるかもしれないですね!

 

【感想・考察②】スケボーがとにかくかっこいい

スケボーは以前からアメリカンスタイルとして流行っていましたが、最近またブームが来ているように思います。

私も出版社で働いているのである程度世間のトレンドには気を配っていますが、関連の本も増えてきましたし、街中でもよくスケボー片手に駅前をうろついている人たちがいます。

2020(21?)年東京オリンピックの種目になったことも影響しているのかもしれませんね。

 

【感想・考察③】自分らしさを探す

主人公の憧子がスケボーを始めたのは、何気ない日常に退屈していることや、同級生たちとのつまらない会話に飽きていることもきっかけの一つです。

「結婚して幸せで~」みたいな話を聞かされたりします。

しかし、憧子は彼氏がいますが、結婚はせず、つかず離れずのような関係です。

最近生き方も多様化しているので完全に否定はできませんが、そこにもやはり不満は多少あったりするのかもしれませんね。

スケボーを通して、自分のアイデンティティを築いていくという選択をしているのだと思います。何か好きなことがあるのは人間にとって非常にポジティブなことですよね。

 

 

まとめ

この作品の良さは、スケボーそのもののカッコよさは勿論、何気ない日常の中に幸せを見つけられることなどだと思います。私もこれを読んでスケボー…というよりは電動のあの重心の移動で進む、立ち乗り二輪車が欲しいなと思いました(笑)