【おすすめ映画】Netflix『ハリウッド』|映画業界のマイノリティを乗り越えて掴んだ夢
映画・ドラマコンテンツでは今や主役といっても良いNetflix。
Netflixでは現代の社会問題にスポットを当てた作品がちょこちょこ出されるのが良いところです。
今回は映画業界、ハリウッドの舞台裏を描いたその名も『ハリウッド』という映画をご紹介します。
あらすじ
第二次世界大戦後のハリウッドが舞台。
ハリウッドスターになるべく売れない俳優たちはエキストラとしての枠をもらうため、ハリウッドの撮影所の前に集まっていた。
主人公のジャックは売れない俳優として活動していたが、家を買うローンも組めず、妻も妊娠したため稼ぐ必要がでてきました。
ふと入ったバーでガソリンスタンド経営者のアーニーにスカウトされ、ガソリンスタンド店員兼男娼として働き始める。
しかし、相手は女性だけでなく男性のお客もいるため、どうしても男とは一線を越えたくないジャックは映画館でゲイ男性のアーチーを掴まえ、ガソリンスタンドで共に働くようになる。
そのようにガソリンスタンドで様々な人と出会う中で、映画製作会社社長夫人のエイヴィスがお客としてつき、エーススタジオと俳優として契約。
そして、『メグ』という映画が製作されようとしていることを耳にし、主演男優の座を掴むべく奮闘する。
『メグ』は有色人種女優の人生を描いた映画で、当時のハリウッドでは制作に否定的な意見が多かった。そのため、なかなか制作にGOサインがでなかったが、あるきっかけで製作が進んでいく。
人種差別・LGBTQなど当時のハリウッドで蔓延るマイノリティ問題を乗り越えて映画製作とスターへの夢を叶えていく一部実話のストーリー。
主なキャスト・登場人物
デヴィッド・コレンスウェット
ジャック・カステロ役
退役軍人で俳優志望の男性。
結婚していて売れない俳優として活動していたが、売春斡旋のガソリンスタンドで働いていたら映画製作会社の社長夫人がお客として付いてそこからスターへと昇っていく。
ダレン・クリス
レイモンド・エインズリー役
駆け出しの映画監督。カミールの恋人。
『メグ』という当時異例の有色人種女優が主演の映画を作るべく奮闘する。
ローラ・ハリアー
カミール・ワシントン役
黒人の新人女優。レイモンドの恋人。
レイモンドが監督を務める『メグ』で主演女優を演じる。
ジェレミー・ポープ
アーチー役
黒人の新人脚本家でゲイの男性。
『メグ』の脚本を務め、自ら黒人・ゲイとしてのマイノリティを乗り越えていく。
ディラン・マクダーモット
アーニー役
かつて俳優を目指していたガソリンスタンドの経営者。
ガソリンスタンでは男娼売春の斡旋を行い、お客にはハリウッドセレブがたくさんいる。
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見どころ/マイノリティを乗り越えて
戦後間もない時代だけあり、現代よりも人種差別、LGBTQへの理解は全然ない世の中でした。ハリウッドも例外ではなく、黒人女性は脇役がせいぜい、制作人も白人至上主義。そんな時代に、「本当に評価される映画を作りたい」「時代を変えるような映画を作りたい」ということで、『メグ』という映画を製作していきます。
今でこそブラック・ライブズ・マター(BLM)や映画業界での性搾取などニュースになるようになってきましたが、当時の差別克服への第一歩を踏み出していくストーリーには先進国アメリカの変貌のきっかけが垣間見れます。
映画は良くも悪くも影響力があり、プロパガンダにも利用できるし社会的な影響力はとても強いコンテンツだと思います。
その映画業界を描く映画というとても斬新な設定で映画好きなら一度は見ておきたい作品です。
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