「イチケイのカラス」ネタバレありレビュー|ありえない展開だからこそドラマがおもしろい
2021年4月期の月9ドラマ「イチケイのカラス」が6月14日に最終回を迎えたので、あらためてドラマのあらすじ、キャスト、感想を書いていこうと思います。
登場人物/キャスト
- 入間みちお・・・竹野内豊
元弁護士で刑事裁判官役。冤罪のない判決をモットーに徹底的に調べつくして判決を下すため職権発動を頻繁に行い、裁判所主導の捜査を行う。ふるさと納税が趣味でよく返礼品が届く。あと、甥っ子の話が好き。
- 坂間千鶴・・・黒木華
東大法学部出身で、東京地方裁判所第3支部第1刑事部へ移動してきた刑事裁判官。入間みちおがイチケイで裁判をチンタラ進めているので業務効率化を目的として送られてきた。テキパキ、サバサバとしているが、入間みちおの影響が出始めてくる。
- 駒沢義男・・・小日向文世
イチケイの部長裁判官で、弁護士だった入間みちおを裁判官へと誘い、日本の司法を変えるべく徹底した検証、判断を行い冤罪を防いでいる。主に合議審を採用するケースがドラマで描かれていて、入間みちおや坂間千鶴を見守っている。
- 石倉文太・・・新田真剣佑
裁判所書記官を務めている青年で、坂間千鶴に恋ごろ頃を寄せている。
ボソッと坂間千鶴に恋心を打ち明けるが鈍感なため気づいてもらえない。
- 川添博司・・・中村梅雀
裁判所主任書記官で、イチケイは職権発動による裁判所主導の捜査が頻繁に行われたり、複数の証人から証言を引き出したりするため業務に圧迫されながらも喜びを感じている。
- 浜谷澪・・・桜井ユキ
裁判所書記官で冷静で日頃はあまり出しゃばらないが鋭い観察眼で意見をしたりする。
- 一ノ瀬糸子・・・水谷果穂
裁判所事務菅でイチケイをサポートしながらも入間みちおや坂間千鶴にも思ったことを素直に伝える芯の強い女性。
- 井出伊織・・・山崎育三郎
エリート検事で対入間みちお役として送り込まれたが、入間みちおのスタイルに飲み込まれいつからか裁判を勝つためではなく、真実を突き止め冤罪をなくすことを目的としている。
- 城島怜治・・・升毅
主任検事でいつもイチケイの現場検証に立ち会いイヤイヤながらも協力してしまう気前のいい男。捜査情報もうっかりイチケイに漏らしてしまうことも…
- 日高亜紀・・・草刈民代
最高裁判所判事で坂間千鶴の同郷であり憧れ的存在。入間みちおにとっては、弁護士時代最後の裁判で冤罪を引き起こしてしまった判決を下した裁判官。
あらすじ
東京地方裁判所第3支部第1刑事部、通称イチケイに坂間千鶴がやってきた。刑事裁判は案件も多く、処理速度を上げていくことが必要だ。イチケイには入間みちおという裁判官がいて頻繁に職権発動、裁判所主導の捜査を行うためまったく処理速度が上がらない。
最初は困惑していた坂間千鶴だったが、処理速度を上げて冤罪を生み出しては意味がないということに気が付き始めいつからか入間みちおスタイルが身につき始めてしまう。
そんな中入間みちおが弁護士から裁判官になったきっかけの事件、日高亜紀が下した冤罪の判決の事件も動き出してた。政治絡みでの冤罪出ることを突き止めていく入間みちおは当事者たちを証人として法廷で尋問していき辿り着くのは…
感想
こちらにあるように、ワイドナショーで犬塚浩弁護士が実際の司法の現場ではありえないという発言をされていました。
この真意は裁判官はドラマで描かれているように優しくないということだったようですが、実際の裁判ではドラマの中で描かれるように職権発動を度々繰り返したり、壇上を降りてトークを繰り広げたりなどということはまずない展開でしょう。
しかし、ただ裁判を行っているだけでは視聴者の胸を打つことは難しいと思われます。
そこで、演出は演出と割り切って見ることでエンタメ性も強くなっていて、「今日も職権発動なるか!?キターー職権発動!!みちお今日も絶好調!!」となるわけです(笑)
裁判員制度も定着しつつあり、1年間に人口の0.01%が選ばれるそうです。
10年あれば1%の人が選ばれるわけですので、決して当たらないとは言えない確率です。これまでも冤罪は多数生み出されてきているので、この裁判ドラマをみることで、それぞれが判決への重みや人を裁くといういみについて考えることができたらとても有益なドラマではないでしょうか。ちなみに終わり方的に第2シリーズにも期待は残していそうな気もします。
FODで過去の放送回を見ることができますのでこれをきっかけに裁判に興味をもっていただけたらと思います。
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