映画「ミュンヘン」ーミュンヘンオリンピック「黒い九月事件」のその後に迫る実話映画
2020年東京オリンピックの開会式で、1972年ミュンヘン五輪で起きたテロ事件「黒い九月事件」犠牲者であるイスラエル選手団への黙とうが行われました。
今回はミュンヘン五輪で起きたテロ事件の概要と映画のあらすじや見どころをご紹介します!
「黒い九月事件」とは
1972年ミュンヘン五輪中にテロ組織「黒い九月」によって実行されたテロ事件です。
長年続き、最も手に負えない紛争といわれている、イスラエルとパレスチナの紛争問題から、パレスチナの秘密テロ組織である「黒い九月」がオリンピック選手村へ侵入し、イスラエス選手団11名を殺害しました。
平和の祭典でのテロ事件でありながら、国際オリンピック委員会のブランデージ会長の「中止はテロに屈服することにつながる」という決断から五輪は日程を1日ずらして決行されました。
映画「ミュンヘン」ストーリー
「黒い九月事件」を受けてイスラエル政府はテロ実行犯への報復措置を行う。
秘密諜報機関モサドの一員であるアヴナーは政府からの依頼を受け、イスラエルでの身分を一切隠し、ヨーロッパに拠点を構え暗殺部隊を結成する。
ヨーロッパに潜伏中のミュンヘン五輪テロ首謀者と目されるパレスチナ人を犠牲者と同じ11人を暗殺していく計画を立てる。
しかし、実行犯を殺害してもその後任者もすぐに現れ、報復に報復を重ねる状態へと陥っていく。その先に見る結末は…
映画「ミュンヘン」見どころ
冒頭、オリンピックで起きたテロ事件がいきなり出てきます。
映画を観る限りでは、テロというと無差別殺傷のような気がしますが、イスラエル・パレスチナ問題からの発生なので、対象とされるのもイスラエル人たちという、逆に目的が決まっているからこそ怖いなと感じました。
ストーリーとしては、その後に起きた報復合戦の様子が中心に描かれています。ハリウッド映画といえばやはり諜報機関はかっこよく描かれているのかなと思ってみていましたが、今回は手作り感がある諜報員たちだなと思いました。
実際にイスラエルでは諜報機関はその当時そんなに発達していなかったのだろうという予測ができるわけですが…
相手を暗殺しようとして行っていると、どうしても自分もいつか仕返しをされるのではないかという恐怖心が出てきます(子供の頃友達に浣腸をしたらいつか自分もされるのではないかと感じたことがあると思います。違うか…苦笑)。一番はそこが見どころになるのではないでしょうか。
「黒い九月事件」というのは初めて知ったのですが、前段階でイスラエルとパレスチナの問題について軽く知っていると更に理解度が深まると思います。
主な登場人物・キャスト
- (役名)アヴナー/(俳優)エリック・バナアヴナー
- (役名)エリック・バナスティーヴ/(俳優)ダニエル・クレイグカール
- (役名)キアラン・ハインズロバート/(俳優)マチュー・カソヴィッツハンス
- (役名)ハンス・ツィッシュラーエフライム/(俳優)ジェフリー・ラッシュ
制作陣
- 監督/スティーヴン・スピルバーグ
- 脚本/エリック・ロス
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