ニューノーマルな今こそ、行動経済学が必要だ!行動経済学関連書籍が話題な理由とは?
最近巷で売れているな~と思ってみているのは「サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学」(新星出版社)です。
そもそもなぜ売れているのかというと、サクッとわかるビジネス教養というシリーズがあり、これまで、「地政学」「統計学」「東南アジア」「中国近現代史」「宗教と世界」などが出ています。その中でも「地政学」に次ぐ売れ方をしているであろう書籍が、「行動経済学」になります。
ではなぜ、いま行動経済学なのかというのを勝手に考えてみました。
行動経済学とは?
経済学というのは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
経済学は私たちを取り巻く経済環境、つまり消費活動や銀行金融政策、景気政策など経済全般にまつわることを指します(大雑把にですが)。
対して行動経済学というのは経済学の一つの要素で、人間が取りうる行動に着目して、それと経済との関連性を学ぶ学問になります。
具体的な使用例
では、具体的にどのようなものが行動経済学と言われるのか書いていきたいと思います。
例)動画サブスクリプションの初月無料セール
⇒損失回避性の活用
初月無料ということで料金に見合わないとなれば解約することができ、自分自身が損をするハードルが低いため初月から課金にするより登録者数が増える
例)①1回10,000円で当たりは50万円のくじですが10%の確率当たります。
②1回10,000円で当たりは50万円のくじですが90%の確率で外れます。
恐らく①だったらやってもいいかなと思う人もいるかもしれません。
しかし、②だとあまりやりたいなとなる人は少ないと思います。
⇒フレーミング理論の活用
同じ条件でありながら別の見方をすれば判断が異なるという理論です。
なぜいま行動経済学が必要とされているのか
いま「サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学」(新星出版社)をはじめとする行動経済学の本が話題な理由としては、やはりコロナによるニューノーマルな時代がやってくるということがあるでしょう。
これまで営業職などは日本式の人脈を築いて受注をしたり、販売でも宣伝をしたり立地を考えたりという風に昔からのマーケティングを行っていた企業が多数あったでしょう。
しかし、コロナ到来により世の中の人はウーバーだったり動画配信だったり様々な新しいサービスに触れる機会が増えてきました。
そこで、昔ながらのマーケティング活動を行っていては取り残されてしまうというのは当たり前の発想です。
電車広告やテレビCMなどによる訴求も良いですが、人間がどのような行動を行うのかという分析を行ったうえでマーケティングに活かしていくという古くて新しいマーケティング手法が今注目度としては高く、企業としてもそこは課題なところではないでしょうか。
おすすめの行動経済学関連書籍
サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学
イラストが多数入っていてわかりやすい行動経済学入門者におすすめの書籍。
トリガー 人を動かす行動経済学26の切り口
行動経済学の主な項目と解説、また実践例が個別に書いてあり、行動経済学を実際にマーケティング領域に落とし込みたい人におすすめ。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
不合理な人間の行動を解明しようと様々な実験と結果を紹介していくユニークな行動経済学の本。
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