日頃の無気力、集中力低下、不安感はポルノ動画の見過ぎ!?ー「インターネットポルノ中毒」書評
男性諸君で倦怠感やだるさ、何もやる気が出ないなどお困りの諸君に朗報です。
なんと解決策はポルノ断ちにあるかもしれません!!
2021年3月31日(水)に発売された、『インターネットポルノ中毒』はTEDxトークで人気を博した著者が、インターネット上にあるポルノ動画を視聴することによる脳や身体への影響を指摘した書籍になります。
現在も都内の書店では目立つところにおいてあり、興味関心を持っている人がたくさんいることがうかがえます。
今回は書評という形で書いていきたいと思います。
著者紹介
<著者>
ゲーリー・ウィルソン
人間の病理学、解剖学、生理学を長年教えており、中毒と交配、絆の神経化学にずっと関心を持ってきた。2015年には性的健康進歩学会から、ポルノ中毒に関する傑出したメディア貢献と公共教育についてメディア賞を授与された。2012年のTEDxトーク「大いなるポルノ実験」は900万回以上視聴され、18言語に翻訳されている。また強迫的なポルノ利用を理解し逆転させようとする人々のために、ウェブサイト Your Brain On Porn http://yourbrainonporn.com を創設。
<訳者>
山形浩生(やまがた・ひろお)
東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。開発援助関連調査のかたわら、小説、経済、建築、ネット文化など広範な分野での翻訳および雑文書きに手を染める。著書に『新教養としてのパソコン入門』(アスキー)、『新教養主義宣言』(河出文庫)など。主な訳書に、ジェイン・ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』、ポール・クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』、トマ・ピケティ『21世紀の資本』、ウィリアム・バロウズ『ソフトマシーン』、フィリップ・K・ディック『ヴァリス』『死の迷路』ほか多数。
書評
インターネットポルノ動画への接触
2000年代以降、インターネットは様々な形で進化を遂げてきました。最初はデスクトップ、iモード、スマートホンによるブラウザアクセスと徐々に手軽に場所を選ばずインターネットに接続できるようになりました。
それ以前は思春期の男性諸君はエロ雑誌を拾って見たり、レンタルビデオ店で仕切りのあるエリアに入っていったりと制限がある中でせっせとポルノを漁っていましたよね(笑)
現在の思春期の学生たちは手軽にスマートホンからアクセスを行い、自室にこもり用を済ませるというスピード感を得ました。
しかし、膨大な量のポルノ動画を見ることができるが故に、徐々に過激な動画へと走っていき、普通では満足できなくなって行くのです。
実生活への影響
普通の動画で満足できなくなるというWEB上だけで済めばよいですが、生身の女性を見ても興奮しなくなったり、普通の性行為では満足できなくなるという影響があります。(EDを疑う人もいますが、その域に行っていたらまずはポルノ中毒を疑ったほうが良いかもしれません)
他にも、仕事や勉強へのやる気が出ないとか、なんかわからないけど不安という風な気持ちが不安定になったりするそうです。著者が言うには、ポルノ中毒というのはドラッグ中毒のように使用者全員がハマるわけではないがハマったらなかなか抜け出すことができないそうです。
過酷なポルノ断ちという試練
自分がインターネットポルノ中毒だと思ったとして、実際にポルノ断ちをするのは容易ではないのだそう。おそらくこの記事を見ている人はポルノ断ちに励んだ経験がある人も少なくはないでしょう。
もう生活の一部となっているポルノ動画を断つということは生活に空白が出るということです。おそらくこれまで厳選した動画を選び最高のフィニッシュを決めるべく時間を費やしていたでしょう(笑)
1ヶ月から数ヶ月くらい物足りなさや強い不安などに襲われるそうですが、実際にポルノ動画を断つことができた経験者はその後どうなったか少しご紹介します。
- パートナーがより魅力的に見えるようになり、夜も快調
- 自分に自信が持てるようになった
- 不安や倦怠感がなくなり、日常生活もやる気に満ち溢れる
などなどといった感想が多数(多すぎるくらい)書籍内に収められています。
上で紹介したインターネットポルノ動画による影響は書籍内の一部でしかありません。ほかにも多数の影響があり、それについてや、ポルノ動画断ちをするうえでの具体的な方法や周囲との関係性が書かれています。
まとめ
インターネットポルノ動画視聴は少しであれば影響は微々たるもののようですが、毎日のように見ていたり、様々なジャンルのポルノ動画を追っている人などは恐らくポルノ動画による影響が少なからずあると思います。
自分だけでなく、パートナーとの関係性にも影響を及ぼす可能性がありますので、一度ポルノ動画について考えてみても良いかもしれません。
ステイホーム期間でインターネットに触れる機会が多くなった現在の一つの社会問題でもあるのではないでしょうか。
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