【あらすじ・書評】松本直也『怪獣8号』|少年漫画でおじさん主人公の物語
「マンガ大賞2021」6位にランクインし話題となっている『怪獣8号』(著者 松本直也)の3巻が2021年6月4日に発売されます。
もともとジャンプ+で連載されているときから注目を集めていて、単行本が発売されると1巻でいきなり43万部だったというので驚きです。
2020年1巻が発売されたでは一番売れた漫画になったそうです。
ではさっそくどんな漫画なのかご紹介していこうと思います!
あらすじ
舞台は怪獣大国日本という設定で、怪獣によって街が破壊されていく日常です。
それに対処すべく、日本防衛隊という組織があります。日本防衛隊では優れた身体能力と、防衛隊専用の特殊スーツを着用して怪獣と戦っています。
主人公の日比野カフカは幼馴染のミナとともに日本防衛隊に入ることを夢見ていたものの、ミナだけ日本防衛隊に合格しカフカは挫折。
現在は怪獣の死体清掃員としてやさぐれながらも真面目に勤務しています。
そんな日々を過ごしてるカフカに後輩隊員の市川レノが日本防衛隊の年齢制限が引き上げられたと伝え、共に受験することに。
しかし、その直後に小型の怪獣が体内に入り込みカフカは自身も怪獣となってしまい日本防衛隊に追われる立場になります。
なんとか怪獣が表面に出ることを抑えられるようになり、日本防衛隊の試験を受けることに。
しかし試験当日も日本防衛隊にも手に負えないような怪獣が出現。
カフカは「怪獣8号」に変身し、自身の力を発揮するのだった。
主な登場人物
日比野カフカ=怪獣8号
32歳の男性で、もともとモンスタースイーパーという怪獣の死体処理の会社に勤めていた。とある日怪獣が体内に侵入し「怪獣8号」と呼ばれ日本防衛隊に追われるようになる。(ちなみに日本防衛隊では日比野カフカ=怪獣8号とは知らないので怪獣8号として追われている。侵入した8号は最強の怪獣のため、メチャクチャ強い。
市川 レノ
モンスタースイーパーのころからの日比野カフカの後輩の18歳の青年。
もともと日本防衛隊志望で日比野カフカを試験に誘う。カフカに命を救われたことをきっかけに尊敬し始め、相棒として怪獣8号がついつい表面に出ているときなどにツッコミを入れるコメディキャラ。
亜白 ミナ
日比野カフカの幼馴染で27歳の女性。日本防衛隊でも最強クラスの実力の持ち主。美人。日比野カフカには仕事上とくに配慮せず現時点では特に接点はない。
四ノ宮 キコル
16歳でカリフォルニア討伐大学を飛び級で最年少主席卒業した期待の新人。
カフカに命を助けられたことでちょっと惚れかかっている。(かもしれない)
著者
松本直也
「SPIRITUAL PEOPLE」十二傑新人漫画賞 最終候補
「ネコロマンサー」で十二傑新人漫画賞十二傑賞
以降、「週刊少年ジャンプ」や「少年ジャンプ+」などで連載を行う。
2020年7月から「少年ジャンプ+」で『怪獣8号』を連載開始。
みどころ
最近のマンガで増えていますが、1巻で変身する展開がめちゃくちゃ早いです。
ちょっと前のマンガとかだと、最初何巻かエピソードがあって怪獣になっちゃったとかが多かった印象ですが、「呪術廻戦」とかも虎杖が宿儺の指を食べるのも早くて今回ももう1巻のほぼ初っ端で怪獣を飲み込んでしまって怪獣になるという展開です。
やはりダラダラしていると離脱する人が増えているのでスピーディーな展開が面白さの要因になっているのではないでしょうか。
また、少年漫画ですが中年男性がマンネリから脱却し、ヒーローになっていくというサクセスストーリーはわりかし珍しいのではないかなと思います。
バトル漫画ということもあり学生でも楽しめるし、大人もなんだか勇気がもらえるような漫画になっていると思います。
あと、王道の恋愛要素ですが、幼馴染の亜白ミナと同期隊員の四ノ宮キコルという2人の女性が出てきているので、怪獣になってモテ期到来の予感がしています(笑)
日比野カフカが怪獣8号だということは世間にはまだバレていないので、今後バレた時に受け入れられるのかそれとも対立していくのかというのが今後の注目ポイントになります!
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