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【あらすじ・書評】オノ・ナツメ『BADON』

オノ・ナツメによる作品『BADON(バードン)』の4巻が6月24日に発売されます。

最近出た漫画では個人的にかなり好きなマンガです。

はじめてオノ・ナツメの作品を読んだのですが、世界観が好きになって何冊かかったくらいおススメです!

 

ではさっそく、あらすじとおすすめポイントをご紹介していきたいと思います!

 

 

 

あらすじ

元犯罪者の4人が刑期を全うし、首都バードンでタバコ屋「PRIMIERA(プリミエラ)」を開業する。タバコ屋といっても日本の街中にあるようなタバコ屋ではなく、葉っぱなど質にこだわりつくした高級タバコ店だ。1F路面店ではなく、ビルの中に入っているテナントのため集客に苦戦している。客をつけようにも昔の噂が広がったりでなかなか客がつかない。

そんななか、様々な事件に巻き込まれたり、昔の組織がらみの関係からなかなか抜け出せないでいるが、一つ一つ問題を解決していくとともに、信頼を得た顧客がつきはじめ、4人は新たな人生を築き始める。

登場人物ハートの友人から預かっている12歳の女の子もいて、4人の我が子、妹のようにかわいがり、そのおかげで下のフロアのケーキ屋の人たちともご近所付き合いが活発になっていく。

 

オノ・ナツメについて

WEBコミック「COMIC SEED!」11月号内の「LA QUINTA CAMERA(ラ・クインタ・カーメラ)」でデビュー。その後、「リストランテ・パラディーゾ」などで話題を呼び、「ACCA13区監察課」「COPPERS」などが発売され、2019年から「BADON」を連載・単行本が発売されている。

壮年男性の老眼鏡姿好きで、作中にも老眼鏡姿の男性が出てきがちである。「リストランテ・バラディーゾ」は店員が老眼鏡男性しかいないレストランを舞台にした漫画である。

 

 

おすすめポイント

もう実績十分なオノ・ナツメの作品ということもあり安定感が抜群です。

変わり者の4人のキャラ設定が絶妙で、無口クールなキャラもいれば、おしゃべりキャラや怖そうなキャラ、良いおっさんキャラなど4人がバラバラでありながら、元囚人ということで繋がりもあるし、それぞれが補い合って生活しているというところが面白いです。

そこに登場人物ハートの友人から預かっている12歳の少女もいて、異なる全く異なる属性が融合していって調和されているという何とも絶妙なバランス感覚だと思います。

で、様々な事件に巻き込まれていき、危うく昔の方向に流されそうになっていくわけですが、その時も仲間の信頼や支えによって何とか踏みとどまったりとドラマ性も十分あり、読み進める手が止まりません。

あと、高級タバコを扱うお店ということもあり、おいしそうにたばこを吸っているシーンが度々あり、喫煙者諸君は読みながら吸いたくなる気持ちを抑えることはできないと推察致します。

 

4巻あらすじ

人に秘密あり。
首都・バードンでの初めての夏。煙草店「プリミエラ」で家事を担う少女、リリーが何者かにさらわれてしまった。動揺する大人たちはその行方を追い、南区を訪れるが――…。元・囚人たちが巻き込まれた、誘拐騒動の顛末やいかに。

 

 

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