徒然なる徒然

出版社員が語る読書その他カルチャー

「サマーウォーズ」あらすじ・ネタバレ|声優は桜庭ななみ・神木隆之介など豪華メンバー

夏の時期といえば、「サマーウォーズ」を観たくなる季節です。

観たことがある気がするけどどんな内容だったかというのは覚えていないという方も多いはず。

あらすじを改めておさらいして、ぜひ思い出してみましょう!

 

 

「サマーウォーズ」あらすじ

舞台設定・仮想空間OZなど

 インターネット仮想空間、「OZ(オズ)」でバーチャル世界と現実世界がリアルにリンクしている世界が舞台。

インターネット仮想空間では自分のアバターが生活をしていますが、実際に買い物を行ったり、サービスを利用したりと現実世界とも繋がっています

 

ある日現実社会を生きている高校生の小磯健二は篠原夏希先輩に手伝いを頼まれる。

その手伝いとは、夏希の実家に一緒に帰省して、彼氏として振舞ってほしいというもの。

 

OZ、ハッキングされる

夏希の祖母を安心させるためレンタル彼氏になる健二でしたが、携帯に飛んできた数学問題を一晩かけて解いてしまい、そのことによってOZの不落といわれたセキュリティを突破してしまいます(後々わかることですが実際には健二の答えは間違いでした)。

 

インターネット仮想空間のOZはセキュリティを突破され、AIのラブマシーンによってハッキング被害を受けます。現実社会にも影響があり、交通網、水道、公共施設の麻痺などです。

 

この事態を打破すべく、夏希の祖母、栄おばあちゃんは立ち上がり戦闘態勢に入ります。というのも、室町時代から続く陣内家末裔という歴史ある一家で政界の大物や消防・病院など様々なところとパイプがあり、電話一本で統制をとっていきます。

 

 栄おばあちゃんがが…

そんな中、アメリカから侘助(わびすけ)という家族が帰省してきます。

夏希からしたらおじさん、栄おばあちゃんの養子という関係性です。

侘助と栄おばあちゃんが喧嘩をした後に、朝起きたら栄おばあちゃんは亡くなってしまっていました。喪中に暮れようとする中、陣内家の男たち(健二含む)は栄おばあちゃんのためにも仮想空間OZを乗っ取った、ラブマシーンとの戦いに挑むのでした。

最後は、原子力発電所に人工衛星を直撃させようとするラブマシーンと花札対決によって決着しようとしますが……

 

ちなみに栄おばあちゃんが亡くなる直前に、健二と栄おばあちゃんは花札をしてちょっとした賭けをしていました。詳しくはこちら↓↓

yskblogg.hatenablog.com

 

スタッフ

  • 原作・監督:細田守

『時をかける少女』『バケモノの子』などの監督。

  • 脚本: 奥寺佐渡子

『時をかける少女』『八日目の蝉』 『八日目の蝉』『コーヒーが冷めないうちに』などの脚本家。

 

声優:登場人物

  • 神木隆之介:小磯 健二(こいそ けんじ)
  • 桜庭ななみ:篠原 夏希(しのはら なつき)
  • 横川貴大:佐久間 敬(さくま たかし)
  • 谷村美月:池沢 佳主馬(いけざわ かずま)

 

Amazonプライムビデオで視聴する

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「サマーウォーズ」より
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SF作品は実現するのか!?ーSFプロトタイピングという考え方

空飛ぶデロリアンか… / 天音 さんのイラスト - ニコニコ静画 (イラスト)

SFとは(science fictionの略)とGoogle先生で調べると、

科学が進んだ未来の社会とか宇宙とかを舞台とする、空想的な小説。空想科学小説。

 という風に出てきます。

 

「科学が進んだ未来の社会」というのがミソですね。

 

 

SF作品は実現するのか

有名なSF作品として挙げられるのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)、『E.T.』(1982年)、などかなと思います。(個人的には『ドラえもん』なども良い例だと思います)

 

これらに出てくる、「空飛ぶ車」や「タイムマシン」「ホバーボード」なども一部実現している、若しくは実現しつつあるというものも増えてきています。

映画公開当時などでは「ありえないだろうけど、こうなったら良いな!」というものを描いていたと思います。

しかし、それが実現してるのが、私たちが生きている今現在の世界です。

www.cnn.co.jp

 

飽くことなき探求心によって研究者たちの手で発明が行われてきた結果だと思います。

最近読んだ、『未来は予測するものではなく創造するものである』の中で、以前の日本は携帯の開発も世界トップクラス、カメラや家電など先端技術により経済成長を遂げましたが、現在は大きな成果というものはなかなかない現状だと書いてあります。

また、そういう現状を打破するにはSFの力が必要だ!とも書いてあります。

 

SFは未来を創る

先ほども書きましたが、

SFとは

科学が進んだ未来の社会とか宇宙とかを舞台とする、空想的な小説。空想科学小説。

 となっています。

 

人間が考えることはこれまで実現していないものもありますが、実現している技術もかなりのものがあります。

小学生の頃、先生にこんなものがあったら良いなというものを考えてくださいと言われたことがあります。

その当時何も考えず本当にあったら便利だなというので、

「話したら勝手にペンが字を書いてくれる機械」といったことを覚えています。

その当時2000年くらいで研究はされていましたが、実用化という面では全然一般に普及していませんでした。

それから10年ほど後にiphoneのsiriが世の中に出回るようになり、現在では音声入力もかなり一般化されています。

その当時、私は勿論、できるわけないけど出来たら良いなというくらいの気持ちで考えていました。

人間の技術の進歩はすごいな~という話です。

 

SFプロトタイピングとは

かなり話が外れたのですが、この記事で言いたいことは、

最近SFプロトタイピングという考え方が流行ってきています。

 

SFはこういう世界があったらよいな、とか、面白いなという仮想の世界でありながら、科学の進歩によって実現されたら良いなという希望に満ちた思考から生まれます。

 

この考え方を使って、ビジネスに応用することで、無難な商品企画、企画開発ではなく、世の中を変えるような技術や商品を生み出すことができるのではないかという考えです。

 

SFプロトタイピングのやり方

SF作品を実際に作るように企画を考えていきます。

具体的にはその商品が、どのような商品でいつどこで誰がどのように使っているのかというように具体的に考え、それを使うことによってどうなっている世界が予想できるのか問うのを考えていくそうです。

 

そういったことが書かれている、これからの日本社会の希望となる本が、

『未来は予測するものではなく創造するものである』という本になります。

 

 

SF好きは勿論、ビジネスマンも読んだら面白いのでぜひご一読を!

 

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サマーウォーズの名セリフ「よろしくお願いします」意味とは!?健二とおばあちゃんの関係性に注目!

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「サマーウォーズ」



夏の映画といえば「サマーウォーズ」ですよね。

高校生の小磯健二くんが、憧れの先輩・篠原夏希さんの実家に泊まりに行った先で〇✕*△#☐$という物語です(笑)

一度見たことがある方はご存知かと思いますが、終盤に訪れる世界を救う言葉「よろしくおねがいしまぁぁぁぁぁぁす!(ポチッ)」のシーンは緊張から放たれる緩和の一言です。

最後の一言がそれか!!という感じですが、実はこれには深い導線があるようです。

 

では早速解説していきたいと思います。

 

 

「よろしくおねがいしまぁぁぁぁぁぁす!(ポチッ)」のシーン

そもそもどんなシーンなのかというと、仮想空間であるOZ(オズ)をラブマシーンというAIに乗っ取られてしまいます。これは時間制限付きの膨大な計算を必要とするセキュリティに保護されていてOZに侵入することは不可能といわれていましたが、数学オリンピックにも出場した健二は解いてしまいハッキングされてしまうのです(結局間違っていたので健二以外の人だったのですが)。

(中略)ラブマシーンは暴走を続け、小惑星探査機「あらわし」を世界各地の原子力発電へ落とすという暴挙に出始めます。

夏希の花札によって力を失ったラブマシーンは最後にロックオンした先は夏希の実家である陣内家にロックオン。避難を進めようとするみんなでしたが、健二は戦うことを選択し、最後は膨大な計算を暗算で行い、「よろしくおねがいしまぁぁぁぁぁぁす!(ポチッ)」と言いながら(鼻血も出ながら)Enterキーを押すと暗算も合っていて陣内家から逸らすことに成功しました。


www.youtube.com

 

「よろしくおねがいします」の意味

「よろしくお願いします」これは割と普通に面白いだけのセリフかと思っていませんか?そんなことを細田守氏が許すわけないですよね(笑)

正確には解明されていないのですが、有力な説が大きく分けて2つあります。

 

①僕たちを救ってください神様!的な説
②夏希のおばあちゃんとの約束に対しての答え説

 

まず①はシンプルにそこに至るまでにラブマシーンとの壮絶な戦いがありました。そういう流れを汲んで、今度こそ「よろしくお願いします」という意味で発せられたひと言(紙にも祈るような気持ち)という解釈です。

 

②については、夏希のおばあちゃんはこの夏休み4日の間に亡くなってしあうのですが、亡くなる前に健二と花札を行い、おばあちゃんが勝ったら健二に夏希を頼むというひと言を言っていました。その際の会話は以下のようになっています。

 

おばあちゃん:「もしわたしが勝ったらあの子をよろしく頼むよ」

健二:「え…あぁ…」

おばあちゃん:「いいなずけの代わりを頼むような愚かな子だが、それでもあんたが承知してくれるなら、改めてお願いするよ。夏希をよろしく頼むよ」

健二:「僕は…まだ僕は自分に…自信が持てません」

おばあちゃん:「あんたなら出来るよ」

健二:「やってみます…としか今は言えません…」

出典:「サマーウォーズ」より

 

おばあちゃんからの「よろしく頼むよ」に対して「今はまだ自分に自信が持てません」と答えています。

この陣内家で過ごした4日間で幾多の苦難に遭遇し、健二は男としても一回り大きくなりました。内気な青年が自分の意志を持って発言をするようになったりです。

そうしたことを経て、おばあちゃんへの返答として「よろしくおねがいしまぁぁぁぁぁぁす!」という言葉だったのではないかということが予想できます。

 

あくまでも正式な発表があったわけではないので憶測の域を出ませんが、流れとしてはとてもきれいな伏線ができているので、②が有力視されています。

 

 

Amazonプライムビデオでも見れますのでぜひ見てみてください!

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日本のヤクザ・山口組の歴史を知れる本ー『喰うか喰われるか』(溝口敦)レビュー

『喰うか喰われるか』書影

『喰うか喰われるか』⒞溝口敦



ノンフィクションライター(主にヤクザ担当)で知られる溝口敦さんによる、今だから言える山口組全盛期とされた時代の話が書かれた本が出版されました。

溝口敦さんは『血と抗争 - 山口組ドキュメント』で単行本デビューして以来、週刊誌で連載したものを中心に数々の日本のヤクザ事情についてや、創価学会、社会問題として取り上げられたものなど様々な書籍を出版しています。

 

今回の『喰うか喰われるか』は取材当時は情報のネタ元(情報提供者)の名前など言えない内容が多かったのですが、時も経って当時の情報提供者が亡くなっていたり、さすがにこの件は時効だろうというものなどを、自身の体験と共に公開した本になります。

 

 

13章仕立てで書かれていて、主に下のような構成となっています。

 

  • 著者がライターになったきかっかけ(出版社の記者)
  • 山口組に詳しいライターとして活躍(フリーライター)
  • 山口組とのトラブル(刺されたり、刺されたり、刺される!)
  • 細木数子との訴訟問題(ヤクザと芸能界)
  • 山口組の今後(暴対法・神戸山口組・任侠山口組の分裂騒動など)

 

著者はほぼ暴力団の専任ライターとして活躍していて、基本的に記者なので事実に即して好きなように書くのが当たり前ですが、時と場合によって組に原稿の確認を取りながら進めたり、また時には訂正を求められたりというのがあったそうです。

 

ペンの力とはよくいうものですが、実際にヤクザのほうも黙っているわけにはいかない内容もあるそうで、著者や著者の息子さんなども刺されたり切られたりした経験があるそう。それでも尚、事実を世の中に知らせてきたのは記者としての信念、そして何より、フリーライターとしてお金を稼がないといけないので出版社や社会からの信用を無くすことは避けたいという想いからでした。

 

著者の溝口敦さんが山口組と取材で付き合う中で、以前は一般の人間には手を出さないとかそういうルールがあったものが段々と薄れてきて過激化していったりする流れに当たったそうです。そういう中で、世の中の必要悪という存在から害悪という存在に移り変わっていき、神戸山口組、任侠山口組と分裂していったというわけです。

(昔はゴッドファーザーのような世界があったそうです)

 

そんなわけで、著者自身もこの山口組というのも暴対法で段々と影響力が弱まっていっていて、いつの日か消滅してしまう日もあり得るのではないか(歴史に組み込まれる)という思いで、この本を書かれたそうです。

 

とにもかくにも、本当に出版社の襲撃事件や著者への襲撃などの事件があったんだなと今現在はなかなか想像できないような世界で貴重な本だなと思いました。

 

皆さんも是非読んでみてください!

 

 

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「ホテル・ムンバイ」あらすじやネタバレ解説|どこまで実話の映画なのか

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「ホテル・ムンバイ」より

最近「ホテル・ムンバイ」という映画を観まして、様々な実話映画を観てきましたが、その中でもかなり悲惨な事件だったのではないかと思い色々調べてみました。

基本的に実話をもとにした映画だそうで、ムンバイ(旧ボンベイ)で起こったイスラム原理主義(過激派)による同時多発テロ事件がベースにあります。

 

 

 

あらすじ

①タージマハル・ホテルでの時間

舟から上陸した若者数人は別々にタクシーに乗りムンバイ市内の各主要機関に向かう。

一方タージマハル・ホテルでは日常として各国からVIPが来館予定なのでお客様が来る前に入念な接客・サービスチェックを行っていた。靴を忘れてしまったアルジュンは帰るように言われたが、家族を養うため何とか働かせてくれるように料理長へ頼み代理の靴(小さめ)で許可を得た。

VIPとしてはザーラとその夫デイヴィッド、その赤ちゃんと子守役のサリーのほか、ロシアの軍事会社社長のワシリーなどが優雅な時間をすごしていました。

②ムンバイ市内でテロ発生

ムンバイの駅でテロリストたちがトイレに入って銃を組み立て、無差別に発砲するというテロ事件が発生。そのほかのエリアでも同時多発的にテロが起きます。

それをテレビで中継されていましたが、タージマハル・ホテルではゲストたちが相変わらず優雅な時間を過ごしていました。

③タージマハル・ホテルへテロリストが侵入

テロによって混乱した市民たちが安全なタージマハル・ホテルへ押しかけ、助けを求めます。中に入れてあげたタージマハル・ホテルでしたが、その中にテロリストたちも混じっていて、吹抜けの上のフロアから下の広場をめがけて無差別に発砲し、タージマハル・ホテルでも無差別なテロが起きます。

元々このテロはイスラム原理主義の過激派によるもので、アメリカやロシアなど金持ちの外国人を対象にしたテロだったため、このタージマハル・ホテルも選ばれたのでした。

ホテルの従業員はお客様は神様というポリシーを持っていたので、テロの中でもお客様を救うため避難経路を安全に確保するよう努めますが、その途中にテロリストに見つかり大勢のスタッフが殺されてしまいます。

④特殊部隊による救出作戦

警察では特殊部隊がニューデリーにしかないため、移動に数時間かかるということで地元警察が数名で対処しますが、すぐにほとんど殺されて今います。

何とかテロリストの足に銃弾を撃ち込むことくらいしかできませんでした。

ホテルに避難していた客や、VIPゲストなどは窓のないラウンジに移動し、安全を確保していましたがそこもテロリストたちにばれていまい更に移動する羽目に。

アルジュンや料理長をはじめとするスタッフが命を懸けて守る中、ようやく特殊部隊が到着し救出作戦を行い、ようやくテロが終結します。

 

どこまで実話か

これらのエピソードは実話をもとに作られており、実話映画で有名な「ボーダーライン」制作陣へ協力してもらいながら映画に仕立てられています。

では実際にどのような部分が実話なのでしょうか。

 

①テロリストたち

テロリストたちの当日の行動についても再現されていて、本当に起きたテロの事件でも、テロリストたちは舟で上陸し、地元住民に見られていたという報告があります。

イスラム原理主義過激派ラシュカレトイバによるテロで、パキスタンから犯行声明の電子メールも届いていて、パキスタンの関与も疑われているそう。

映画ではタージマハル・ホテルに少なくとも3人はテロリストがいましたが、実際にも3人が軍治安部隊によって死亡が確認されています。

②特殊部隊の遅さ

映画でも特殊部隊がムンバイにないということで終息に時間がかかりましたが、実際にニューデリーから軍治安部隊が送られ、60時間後に終息したそうです。

ムンバイの地元警察が突入した際にテロリストに銃撃戦で殺されたシーンがありましたが、実際にムンバイ警察の本部では対テロ特殊部隊の隊長など少なくとも3人の警察幹部が銃撃戦によって死亡したそうです。

③タージマハル・ホテルの被害

タージマハル・ホテルでは300人(500人説などあり正確なところは不明)が救出されたとあり、かなりの規模で人質や品難活動を強いられていたことがわかります。

また、ホテルでの被害32人のうち、約半分がホテル従業員だったこともあり、ホテルの従業員たちが懸命にお客様のために安全を確保していたことがわかります。

 

その他の被害

ちなみに、実際のテロでは、G.D.ロバーツ作『シャンタラム』に出てくる「レオポルドカフェ」も被害に遭ったそうです。『シャンタラム』はインドを舞台に繰り広げられる実話をもとにした小説で、オーストラリアの刑務所から脱走した主人公がインドでのマフィアとの生活や哲学的講義を受けることで人間味を失い、また得ることになる小説で、それに頻発するのが「レオポルドカフェ」です。

 

主な登場人物ーキャスト

  • アルジュン・・・デヴ・パテル
  • デヴィッド・・・アーミー・ハマー
  • ザーラ・・・ナザニン・ボニアディ
  • サリー・・・ティルダ・コブハム・ハーヴェイ
  • オベロイ料理長・・・アヌパム・カー
  • ワシリー・・・ジェイソン・アイザックス
  • 監督・脚本・編集・・・アンソニー・マラス
  • 脚本・製作総指揮・・・ジョン・コリー

 


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『ロスト・ラッド・ロンドン』(シマ・シンヤ)あらすじ・ネタバレ感想

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「ロスト・ラッド・ロンドン」⒞シマ・シンヤ/コミックビーム

最近コミックビームで連載されていた作品で『ロスト・ラッド・ロンドン(Lost Lad London)』という作品があり、とても高評価を得ています(ブクログ評価 4.3/5 ※2021/7/20時点)。

 

最近本屋でよく見かけて、絵がカッコいいな~と気になっていたので購入しました。

ではさっそく、『ロスト・ラッド・ロンドン』のあらすじや感想を書いていこうと思います。

 

 

 

登場人物

アル・アドリー

ロンドンの大学生の青年。アジア系イギリス人でロンドン市長殺害事件の第一容疑者。

物心ついたころから養子として育てられていた。

カラム

アルの友人の青年。アルに宿題を頼る傍ら、アルの写真や行動パターンをある人に金銭と引き換えに情報提供していて、市長殺害事件の少し後に駅のホームから押されて殺害された。

レニー・エリス警部

ロンドン市警の警部で過去の冤罪疑惑の事件をきっかけに徹底した捜査を行うようになった。アルと協力して真犯人を見つけ出すべく奮闘する。

ユキ

ロンドン市警の刑事(階級は不明だがエリス警部と同じくらいではないかと思う)。

日本人若しくは日系人でユキは「雪」の意味。

キング氏(ロンドン市長)

ロンドン市長。アルの実の父親。何者かに電車内で刺殺された。

 

あらすじ

ロンドンのとある日、ロンドン市長が電車内で刺殺された。容疑者は現場から逃亡済みで警察は威信をかけて捜査に当たるがなかなか見つからない。

大学生のアルは友人と平凡な日常を送っていたが、事件発生当日に市長と同じ電車に乗っていた。特に接触はなかったが、どう言ったわけか凶器とみられる刃物がアルのコートの中に入っていた。そこへエリス警部が訪ねてきてエリス警部に凶器が見つかったことを正直に話すが、エリス警部はその他の犯人の可能性を疑い、アルを自分の自宅で匿いながらアルと協力して真犯人を見つけ出すべく奮闘する。

 

ネタバレ感想・個人的評価

①全体としてストーリーはシンプル

ストーリー設定としてはかなりシンプルで、最初に事件が起きて解決していこうという多少刑事との協力関係は特殊だったりしますが王道のサスペンスストーリーとなっています。ネタバレ込みで言っちゃうと、最後に真犯人を見つけるのですが、そこにたどり着くまで通常だとかなり段階を踏んで踏んでという感じだと思いますが、わりと一気に駆け上がっていく怒涛の展開が待ち受けています。ちょっとヒヤヒヤという感じです。

②くすっと笑える箇所が随所にある

ストーリーがシンプルな分、スピード感ある展開となっていて、ストーリーだけ追っかけるのでは面白みに欠けると思います。この作品でも、エリス警部のずぼらさや、男気あふれる態度などキャラクターに愛着がモテるというのは良い点ではないでしょうか。

エリス警部とアルのコンビが絶妙でクールな青年とうるさいオジサンという双極にいる二人がタッグを組んでうまくいっているというのも見どころです。

③かっこいい

 なんといっても、これに尽きるという感じなのですが、イラストがかっこよすぎて、読んでいるうちにもハマりますし、カラーページも巻頭にあったりと絵で楽しめるマンガとなっています。

オノ・ナツメさんに似ているという声も上がっています。(そういえば、名前も似てますね…(笑))

 コミックビームでもかなり推している作家さんということが見て取れますし、書店でもかなりよく見るようになってきたので、これから来る作家さんで間違いないでしょう!

 

 

著者:シマ・シンヤ

コミックビームにて「Lost Lad London」を連載、その後単行本を刊行(全3巻)。現在コミックビームにて「グリッチ」を連載中。

しま (@shima_spoon) | Twitter

独特のイラストでかっこよさが際立ちます。

 

 

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『盲目的な恋と友情』(辻村深月)あらすじ・ネタバレあり感想

『盲目的な恋と友情』書影

『盲目的な恋と友情』(c)辻村深月


いつも基本的に小説はあまり読まない派の人間ですが、あまりにも読まないので、BOOKOFFに行って面白そうなものがあったら買おうではないかと思って、買ったのが『盲目的な恋と友情』です。

恥ずかしながら辻村深見さんの本も初めて読みました。文章にリズム感があってとても読みやすいし展開もスピーディーでとても良い本だと感じました。

 

というわけで、あらすじと一部ネタバレありの感想を書いていこうと思います。

 

 

 

主な登場人物

一瀬蘭花

タカラジェンヌの母を持つ女子大学生。

オーケストラ部に所属し、指揮者の茂実星近の恋人。

茂実星近

大学のオーケストラ部の指揮者として向かい入れられた若い男性。

一瀬蘭花の恋人。指揮者である室井稔の弟子として海外でも活動している。

傘沼留利絵

大学のオーケストラ部のメンバーで一瀬蘭花の友人。父親は画家。容姿にコンプレックスを抱いている。

名木沢美波

大学オーケストラ部のメンバーで一瀬蘭花の友人。いわゆるイケイケ系女子。

 

室井奈々子

茂実星近が師事している室井稔の妻。茂実星近とは不倫関係にある。

一瀬蘭花が自分の親世代と言っているので40~50代くらいだと思われる。

 

あらすじ

一瀬蘭花は大学のオーケストラ部(オケ部)に入部した。オケ部では代々指揮者を外部から招くことになっているが、毎年指揮者と部員が恋人関係になることで有名だそう。

一瀬蘭花は端麗な容姿ながらこれまで恋人関係はほとんどなく、近寄ってくる男たちも母親がタカラジェンヌということで、タカラジェンヌの娘と付き合うというステータスが目的だった。自分には関係ないと思っていた恋愛だが、茂実星近と急接近し、恋人関係へと発展する。茂実星近は紳士的な男性でオシャレで優しいと思って過ごしていたが、ある日レストランで食事をした帰りに室井菜々子が茂実星近の家から出てきた。

すべてを察した一瀬蘭花は友人の名木沢美波と傘沼留利絵に頼って支えてもらう。

大学のオーケストラ部を舞台に、恋と友情がそれぞれヒートアップした先にあるのは…

 

感想(ネタバレ含)

本全体としt、序盤は一瀬蘭花の視点で書かれている文章となっていて、後半が傘沼留利絵の視点で書かれています。

①一瀬蘭花の視点

自分に関係ないと思っていた大人な恋愛が、泥沼化していき、抜け出そうと思っても抜け出すことができないという現実社会でも起こっている現象をリアルに描いています。

最初が良い印象だった場合、落ち目になっても支えてあげよう、信じてあげようという心理は理解ができるのと、なんと言っても夜の相性が良い場合は尚更すぐにポイとなるものではありません。

あと、最初のシーンと一瀬蘭花の最後のシーンがシンクロするのはさすがの演出だなと思いました。

②傘沼留利絵の視点

ずっと一瀬蘭花の視点で書かれるものと思っていたので、傘沼留利絵の視点が出てきたときには少しビックリしました。この物語の本題はどちらかというとこちらになります。

幼いころから容姿がコンプレックスで、男たちからからかわれ、それを女子に笑われるという構図。悪いのは男子ではなく笑っている女子だと思い過ごしてきました。

大学で一瀬蘭花に出合い、それまで思っていたイケイケ女子に対する偏見が解けたかに思われましたが、実際は一瀬蘭花を通してイケイケ女子が経験してきた恋愛を間接的に経験するという高等テクニックを見せます(笑)

実際に恋愛経験がない友達に言われたことがあるのですが、友達の恋愛話を聞いてそれを他の友達に話してあたかも自分が体験したかのように見せかけるということをしている友人がいました(笑)

現実の社会でもありえなくはないのかなと思った次第です。

そして、これらの結末は最後に怒涛の展開を見せて終わりになるわけです(大どんでん返しです)。

最後のオチはぜひ自分で読んでみることをお勧めします!

 

 

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2021年「ノンフィクション大賞」大予想|1年間でおもしろかったノンフィクションTOP3作品

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Yahoo!・本屋大賞「ノンフィクション大賞」より


2021年7月20日に第4回「ノンフィクション大賞」(Yahoo!ニュース・本屋大賞共催)のノミネート作品が発表されます。

その後、二次選考で全国の書店員の投票を経て11月上旬に発表となる予定です。

 

私事ではございますが、とてもノンフィクション本が好きです。

本屋大賞よりも芥川賞・直木賞・ノーベル文学賞よりも個人的にこの賞のほうが楽しみなのです。

個人的に恐らくこの本がノンフィクション大賞に選ばれるんではないでしょうかというのを僭越ながら選ばせていただきました。

※ノミネートも未発表なのでわかりませんが(笑)

※選考対象作品は以下のようになります

2020年7月1日から2021年6月30日の間に、日本語で出版されているノンフィクション作品全般(※海外作品の翻訳本は除く)

 

 

2021年予想

1位:『海をあげる』上間陽子

『裸足で逃げる』の著者でもある上間陽子さんによる初のエッセイ集です。

エッセイもノンフィクションに含まれるかが微妙なところですが、評価自体はかなり上々で、ブクログ評価は驚異の4.45(2021/7/16時点)です。

上間陽子さんは沖縄の貧困問題や若者への支援などを行いながら取材・研究を行っている方です。そんな上間陽子さんによる、沖縄在住者にしかわからない社会問題への苦悩や、自身の出産育児、祖母や両親との関係などについて書かれた本になります。

個人的には『裸足で逃げる』を読んだときにこんなすごいノンフィクションは初めて読んだ!というくらいの勢いだったので(当時はこの賞はなかった)のでぜひ大賞を受賞してほしいなと思っています。

 

 

2位:『令和元年のテロリズム』磯部涼

『ルポ川崎』で一躍有名になった磯部涼さんによる、令和元年に起こった(磯部さんがテロリズムと認定した)事件について取材執筆を行った本になります。

川崎の無差別殺人、元農水事務次官の息子殺し、京アニ放火の3つの事件をテーマに書かれていて、それぞれの事件がなぜ起こったのか、また、川崎の事件では川崎という町が抱える問題についても触れられています。

このように事件について週刊誌や新聞も最近は徹底取材を行わなくなってきているため、本によって取材執筆するというのはYahoo!ニュースの理念にもかなっているため受賞の可能性はまた高い気がします。

 

 

3位:『ガリンペイロ』国分拓

『ヤノマミ』や『ノモレ』の作家でもあり、NHKスペシャルのディレクターでもある国分拓さんによる、NHKスペシャル「大アマゾン 最後の秘境」の『ガリンペイロ 黄金を求める男たち』を書籍化したものになります。

先住民族ヤノマミやノモレも同じく先住民族を取材したもので、今回は金採掘場で一発当てることを狙っている男たちについて潜入取材したものになります。

普通では知りえない情報ばかりで「ヤノマミ」でも感動したのを覚えています。

3冊目ということでやや評価は下降気味かなという気もしますが、類を見る本には出会えないので受賞にも期待できるのではないでしょうか。

 

 

過去受賞作品

2018年(第一回)大賞作品:『極夜行』角幅唯介

「誰も行ったことのない、やったことがない」を求めて。北極圏は極夜という日が全く上らない日が続く。そんな暗闇の中を4か月間にわたり携帯電話やGPSを持たず犬1匹のみ連れて探検する至高のノンフィクション。

 

 

2019年(第二回)大賞作品:『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ

優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜのイカした「元・底辺中学校」だった。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。

 

 

2020年(第三回)大賞作品:『エンド・オブ・ライフ』佐々涼子

「看取りのプロフェッショナル」である看護師の友人が病を得た。最期の日々を共に過ごす著者に見せた、友人の死への向き合い方は、意外なものだった。難病の母、そして彼女を献身的に看病する父の話を交え、7年間見つめ続けた在宅での終末医療の現場を綴る。

 

 

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【書評】『「自分らしさ」と日本語』(中村桃子)|アイデンティティと自分らしさの表現

『「自分らしさ」と日本語』書影

『「自分らしさ」と日本語』(C)中村桃子

あまり最近は聞かなくなったような気がしますが、小中学生の女子が自分のことを「うち」という問題。(私の小学校では男子も一部使っていた)

「うち」ってなんやねん!っていう疑問がようやく解けました。

答えは『「自分らしさ」と日本語』を読んだら分かりました。書評という形で答えを書いていきたいと思います。

 

 

 

小中学生女子が使う「うち」ってそもそも何なのか考えてみた

そもそも「うち」って何なのかなって考えていて、

「内」説ー以下のようになるため、自分の内部を指すことで自分という一人称を指すのでは。

1.物の、包み込まれた中がわ。
 
2.特定のものの内部。「―側」「参加者十名、―三名は子供」。特に、心の中。
 
(コトバンクより引用)
 
「中」説ー以下のようになるため、上と同じようなニュアンスで自分自身を指すのでは。 

物のまんなか。 中央。 また、二つのもののあいだ。
(コトバンクより引用)

 

「家」説ー以下のようになるため、○○家という自分自身の家を代表することで自分自身に置き換えるという高等テクニックなのでは。

①に住んでいる人々。家族。家人。また、自分を含めた一家。家庭。
(コトバンクより引用)

 

とまぁ、これまではそのように考えていたわけです(笑)

 で、実際どうなのよというのは書評で書いてあります。

 

書評

日本語特有の自称詞

 英語では自分のことは「Ⅰ」「my」「ME」「MINE」で表すことができ、あえて「ジョニーが~」とか「ジョニーは~」とか自分を名前で表したりはあまりしないのではないでしょうか。

日本語となると、「私」「僕」「俺」「自分」「うち」「太郎」など様々なニュアンスで表すことができます。「太郎」と書いたのは幼少期に自分自身のことを名前で呼んだりするケースがあるからです。

アイデンティティと自称詞

なぜそのように多岐にわたるのかというと、これが自分にはしっくりくるというアイデンティティが関係しているそうです。自分は「俺」っていうようなタイプじゃないから「僕」にしとこうとか、「私」って感じじゃないから「うち」にしとこうとかそんな感じで決めているのだそうです。

確かに自分自身のことを表現するときに相手によって「俺」から「私」に変えたり、子供の頃に強そうだから「俺」にしてみたりとその時々で自己認知と共に変わっていった気がします。

小中学生女子の「うち」問題

「うち」問題に立ち返ると、子供の頃に「○○ちゃん」と自分のことを言っていた子が、「私」というにはまだ早いなと思った子たちが「うち」とかいう風に表現するそうです。ちなみに「うち」というのは関西方面の自称詞らしいです。

そのほかにも、歴史的な変化や社会との関係性をもとに方言・敬語・苗字など様々な日本語とアイデンティティの繋がりについて書いてあります。

 

 内容紹介

ことばには内容を表現するだけではなく、“その人らしさ”を表現し、話している人同士の関係を作り上げる働きがある。ことばの背後にある社会の規範や価値観を解きあかす社会言語学の知見から、「名前」「呼称」「敬語」「方言」「女ことば」といった観点を通して、ことばで「自分」を表現するとはどういうことかを考える。

 

 

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本屋大賞作品『流浪の月』映画化決定!松坂桃李×広瀬すずのW主演でヒット間違いなし!

流浪の月書影

「流浪の月」(c)凪良ゆう

2020年本屋大賞を受賞して話題になった「流浪の月」(著 凪良ゆう)の映画化が決定しました。

主演はなんと、松坂桃李さんと広瀬すずさんという実力派のおふたり。

あらためて本作のストーリーと映画の見どころ予想を考えてみました。

 

 

 

あらすじ

9歳だった家内更紗は父親は事故死、母親は以前は優しかったものの交通事故で夫を亡くしたことにより育児放棄して家を出てしまった。更紗は叔母の家に預けられるが、叔母の家に居場所はなく、その家の息子に性暴力を受ける。

家に帰りたくなかった更紗は公園で19歳の佐伯文に出合う。

佐伯文は更紗が帰りたくなさそうにしていたので家に連れて帰り、共同生活をおくるようになる。更紗は家族3人で暮らしていた頃の思い出を思い返したりして佐伯文に心を打ち明けていくが、19歳の青年が9歳の少女を誘拐したということはすぐに世間にばれてしまう。

実際には更紗は誘拐されたとは思っておらず、叔母の家に帰ることが一番苦痛だったため従兄に暴力をふるい、養護施設へと預けられることになった。佐伯文は誘拐の罪で逮捕された。

事件から15年後、更紗は交際相手からDV被害を受けていて、たまたま入ったカフェで佐伯文と再会する。

世間から見たら被害者と加害者という関係性だが、更紗は佐伯文との再会を喜び、次第に佐伯文を頼るようになる。

またしても被害者と加害者が再開したということでマスコミは被害者がマインドコントロールされていると掻き立てますが更紗と文は固いきずなで結ばれていてお互いがお互いを頼りながら生きるという道を選択します。

 

映画キャスト

主演/役:家内更紗/俳:広瀬すず

主演/役:佐伯文/俳:松坂桃李

監督・脚本:李相日(リ・サンイル)

 

松坂桃李さんは多彩な役どころを演じていて、「新聞記者」では新聞記者役を演じ、「あの頃。」ではオタク役を演じ、「娼年」では男娼役を演じるなど、他の人ではなかなかできないような役どころをなり切って演じています。山田孝之さんも全裸監督でAV監督役を演じたり、「電車男」ではオタク役を演じたりとマルチに活躍していますが、それに匹敵するほどに実力を備えつつあるのではないでしょうか。

今回も松坂桃李さんがどのように小児性愛者を演じるのかということに注目したいです。(本作では別に小児性愛者を蔑むような表現にはなっていません)

 

公開予定日

まだ詳細な公開日は決まっていませんが、2022年となっていますのでそう遠くない時期です。2021年8月からクランクインするそうなので他のキャストなどはこれから発表になるのではないでしょうか。

みどころ予想

本作の最大の見どころとしてはやはり松坂桃李さん演じる佐伯文がどのような描写で描かれるのかというところに注目が集まるのではないでしょうか。

最近は女性が成人していて男性がまだ学生というような作品はちょこちょこ見受けられるようになってきましたが、逆のパターンはテーマ的にあまり描かれることが少ないように思います。

そもそも日本では18歳未満の少年少女との交際はグレーゾーン(実質違法)でもちろん性行為を含むと逮捕されます。今回は連れ去りということで誘拐には当たるものの被害者本人はそれを望んでいたというところがまたミソです。

また、本作では他人の固定概念の押し付けを否定して自分自身たちの選択やマイノリティを持つ人たちに勇気を与えるような本となっています。

改めてそのようなメッセージ性ある映画に仕上がることを期待したいと思います。

 

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